新学期、被災地から転校したお子さんが近くに居る方、 もちろん被災地の学校関係者の方々にぜひ目を通していただきたい「被災児童支援の心得」が、関西で心のケアに精通したメンバーによって無償作成されました。 添付のpdfより抜粋。 心当たりの方に展開をお願い致します。 *** (あらかじめ以下のことを知っておいてください・・の項より) 今回のような大きな災害が起こった場合、その出来事を忘れ去るように促したり、打ち勝とうとか、あるいは克服させようとしないで下さい。また、早く何とかしてあげようと焦らないで下さい。大切なことは、たとえ自分でコントロールできないほどの出来事が起こったとしても、人は希望をもって生きることができるのだということを、子どもが自分のペースで少しずつ学んでいくことです。 (子どもに関わる前に・・の項より) 親やきょうだいを亡くした場合、悲しみの表現方法は、通常、大人とは異なります。泣きじゃくることもありますが、逆にはしゃいだり、いたずらを繰り返したり、何もなかったかのように振舞う子どももいます。また、しばしば子どもは、自分が悪い子どもだったから、あるいは自分のせいで、大切な家族が死んでしまったと考えます。悲しみの表現がどういう形であれ、それを認め、子どもの存在を常に尊重して下さい。 また、言葉に表せない思いがあることを理解し、いつも穏やかに、子どもが安心感を持てるように接して下さい。 (子どもに関わる時に・・の項より) 心の傷に触れるのではないかと思って、地震や津波、亡くなった人の話を過度に避ける必要はありません。むしろ、自然な会話の中でその話が出てくるほうが、子どもは安心して話すことができます。子どもの話に耳を傾け、子どもからの質問には、いつも丁寧に答えるようにして下さい。答えられない質問には「先生にもわからないんだよ」と率直に話して下さい。大人がいつも誠実に対応することで、子どもはその出来事の意味を少しずつ理解していきます。 *** <作成者> Japan Tsunami Grief Support Project ( JTGSプロジェクト) 瀬藤乃理子(甲南女子大学)、黒川雅代子(龍谷大学短期大学部)、井上ウィマラ(高野山大学)、石井千賀子(ルーテル学院大学)、米虫圭子(京都産業大学)、小林真理子(放送大学) |