平成23年10月26日 千葉県館山市コミュティセンターにて 亀田総合病院地域医療支援部・小野沢医師の講演 安房地域母親大会実行委員会による集まりとして開催。 平日夕方の有償開催にも関わらず、50人近い方が参加。 本年9月10日の房州もやいでも講演とほぼ内容は同じですが、要点にしてまとめます。なお、正確なやり取りなどについては、主催者・催し関係者からのサイトの掲載などで。 最初に医師は、3月の震災を受け、東北地方の被災地の要援護者の遠隔移動の可能性を目的として、千葉県の派遣として、宮城県及び宮城県内の市町村を回ることから開始。 石巻市、気仙沼市、南三陸町をまわり、気仙沼、南三陸は比較的・災害救助法に基づく遠隔避難の作業が進行。石巻については、思うように震災後の対応が回っていないことがわかり、石巻の赤十字病院を拠点に、現地での医療活動支援を開始。 要支援者の調査が進んでいない現状から、そこからの作業に着手。1000人近い方が震災後、在宅していることが判明。必要な医療支援を実施。 避難所の現状把握と支援なども行い、場所によって、うまく回っていることと、そうでないところがあったこと。避難所が学校の体育館が占めていたので、管理者との交渉、役所の組織が個々に動いている関係で、なにをやるにも時間を費やした。 災害救助法に基づく、食料支援がなかなか思うようにいっていない実態。 物資支援も配分がうまく回っていなかった。 仮設住宅の開設に時間を要した。用地確保はあらかじめ平時において決める必要性がある。 要支援者の安否は発生から7日以内に。 安房地域においては、元禄・慶長の地震を踏まえての備えが必要である。 以上が小野沢医師の発言を要点にまとめました。 行政においては、柔軟かつ迅速な判断で対応をお願いすること。 避難所のマニュアル必要性、要支援者の把握、平時から避難経路の把握、ボランティア人材は有効に活用すること。 という点もはなされました。 |