「えんぴつで奥の細道」って、知っていますか。 この本を監修したのが、伊藤洋さんです。 その伊藤さん、実は電気通信が専門で、「関東ICT推進NPO連絡協議会」の代表幹事です。 昨日(15日)、この協議会のフォーラムに参加してきました。 ここで報告された「魅力あるまちづくり事例集」を開いてビックリ。 伊藤代表幹事の巻頭言が、「福島県双葉郡浪江町では、…」という書き出しで始まっているではないですか。 なるほど、2月のセミナーで発表した「浪江モデル」は、相当インパクトがあったんだなと実感、会場のみんなも「実は取り組みたいんですよ」という声。 ということで、「巻頭言」を書き写しておきます。 <福島県双葉郡浪江町では、住民ボランティアが中心になって「まちの30秒CMをつくろう」と、自らの良さをPRするコンテンツを募集したそうです。児童・生徒たちを動員したために多数の作品が寄せられましたが、その活動の過程で気がついたこと、それは古くから住んでいる住民ほど町の良さを知らなかったということだそうです。隣町の人や遠くから移り住んできた住民達の応募作品を見て、はじめてわが町にはこんなに良いところがあったのだと、今更のように発見しあったということでした。まさに「灯台下暗し」です。 いま地域間格差がさかんに喧伝されます。少子高齢化と人口減少、耕作地放棄と限界集落化、地域伝統産業・文化の衰微と中心市街地の衰弱、今ほど地域再生の必要性が叫ばれている時代はありません。その再生の鍵を握るのが「よそ者、わか者、ばか者」だと言われます。これを要するに「異化」した目と、若いエネルギーと、常識にとらわれない斬新な発想が必要だということでしょう。 よそ者の異化した新鮮な目で町の良さを記録し、それをデジタルネットワークを介して発信し、若い力を集める。そんな夢のような基盤がいま完備しつつあります。これを地域再生に使わない手は無いと、浪江町の経験は教えてくれます。 関東ICT推進NPO連絡協議会 代表幹事 伊藤 洋 > 以上です。 関東の「事例集」が盛り込まれた中で、福島県の浪江町が目立っていました。「浪江モデル」が、じわりと広がりつつあります。 今年も頑張りましょう。 |