長期エネルギー需給見通しへの意見 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=…004&Mode=0 出しました。 2.基本方針について 安全性(Safety)、エネルギーの安定供給(Energy Security)、経済効率性の向上(Economic Efficiency)、 環境への適合(Environment)の(3E+S)を基本視点としているが、 「将来世代への配慮」の視点が欠けている。 将来世代へ「限りある資源」を引き渡す努力をしなければ、早晩、日本経済は沈没してしまう。 (1)安全性 「福島第一原子力発電所事故により、原子力への信頼が低下している」とだけあるが、 日本の原子力発電所の多くが、設置当初に想定された「寿命」を迎えつつあり、 これを恣意的に引き延ばすことは、安全性に問題があると考える。 (2)安定供給 原子力発電の燃料となるウランもまた、輸入資源である。 国内にある太陽光・太陽熱、地熱、風力、潮力などの資源の活用をはかることが エネルギー自給率を高め、安定供給に貢献するものと考える。 (3)経済効率性 中小企業の省エネ技術は、大企業ほど進んでいない。 電気料金が上昇している現在は、中小企業に省エネ努力をしてもらうチャンスである。 中小企業の省エネが進み、彼らの競争力アップにつながる施策を望む。 日本車は厳しい公害規制のおかげで(乗り越えることで)世界規模に発展した。 この歴史を忘れてはいけない。 ハイブリッド車はこの歴史の上にある。 (4)環境適合 震災不況があったにもかかわらず、火力発電所が焚きましされているのは エネルギーの使い方にどこか「底が抜けている」ことを示している。 (3)とも関連するが、火力発電所のエネルギー効率が40%台にとどまっているのは 熱エネルギーを捨ててしまっているからで 都市圏の火力発電所が地域に温熱供給を行えば、エネルギー効率は80%台にもなるとも言われている。 その分、エアコンの消費電力が減ることにもなる。 エネルギーの使い方の見直しを求めたい。 「欧米に遜色ない温室効果ガス削減目標を掲げ世界をリードすること」は 大いに期待している。 3.エネルギー需給構造の見通し (1)需要及び供給構造 エネルギー需要のグラフに1990年度のデータを入れた方がよい。 バブル期に比べて低成長であるにもかかわらず エネルギー消費が減っていない、日本経済のいびつさが顕わになるだろう。 (2)電源構成 平成27年7月1日現在、原発依存度は0%。 これが20~22%となることは大幅増である。 原発依存度0%を保ちつつ 火力発電所の依存度をいかに大胆に減らしていくか それこそが「温室効果ガス削減目標を掲げ世界をリードすること」だろう。 4.各分野の主な取り組み 新鮮味がないので、たいへんつまらない。 「世界をリードする」野心がまったく感じられない。 |