特定NPO法人環境市民が2015年6月21日、京都の法然院で開催した 「野の塾 京都の身近な自然を感じよう! 法然院の森で生き物ウォッチ!」に参加してきました。
法然院は、比叡山から南へ連なる東山連峰のひとつ善気山のふもとにあり、お寺の背後は自然豊かな森となっています。 法然院森のセンターは、この豊かな森を紹介するために約20年前につくられました。 フィールドソサイエティーが運営しています。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/baais400/facilities1.html
森のセンターは法然院からは道一つを隔てたところにあります。 その、道のきわ、石垣の上に筍が芽を出しているのを見つけました。 銀閣寺から法然院、さらに南の方まで、以前はマダケで覆われていたそうです。 道路から墓地にはいると、その背後は森です。
木の皮がささくれているのは、ムササビが巣の材料を得るためにひっかいた後。 葉っぱにはムササビがかじった跡です。 森のセンターには、オブジェのような、「かじった跡」が並んでいました。
クスノキ(上)の葉は虫除けに使われることが知られていますが 意外にも、ダニ室があり、ダニと共生しています。
共生といっても、このダニをえさとして ダニの天敵をおびき寄せて ダニが原因となる虫こぶを防いでいるという ややこしいものです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%B9%E3…E%E3%82%AD
キノコは、木の分解者で、土に返してくれます。 サルノコシカケの仲間 シロハツ キクラゲ
参加者は1分間目を閉じて、森の声に耳を澄まします。 ヤマガラ、ヒヨドリ、キビタキの鳴き声が聞こえました。 キツツキはコロロロというドラミングで自らの存在を主張していました。
参加者は足元の落ち葉を掘り返して、土の下がどうなっているか 観察しました。 センチコガネが姿を見せたり 新しい木の芽が姿を見せていました。 アリやミミズを見つけたお友達もいたようです。 枯れ葉が腐葉土となり、土の返っていく姿も観察できました。
木がどのように根をはっているのかも観察しました。 シイの木は根と幹の間に板のようなものをはって、自らを支えていました。
上を見上げると さまざまな木々が、お互いに調節しあって 日光を分け合っていることがわかります。
森のセンターに戻って、観察結果をまとめます。 最後は、お父さんががんばっていました。
まとめた内容をみんなのまえで発表しました。
最後にフィールド・ソサイエティーの久山慶子さんからまとめのお話がありました。
主催:認定NPO法人環境市民 http://www.kankyoshimin.org/modules/join/index.php?…ent_id=200
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