2020年2月11・12日 房日新聞社投稿 今年2本目で通算120本目の掲載 今回は16年ぶりに長文により寄稿欄で2日わけて掲載。こちらも2つにわけて原文公開を。 地域福祉計画の補足は、 http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=76034&PHPSE…qhes9t036d こちらで。 一昨年より取り上げてきています南房総市地域福祉計画・地域福祉活動計画=愛称・あったかささえあいプランの素案が公開されています。 福祉当事者だけでなく、すべての住民のみなさまが対象という考え方がベースになっています。 また、よくある国や県などのひな形には頼らず、アンケート、ワークショップ、ヒアリングからの声、さらに昨年秋の災害被害で生じた課題などもおりまぜているようです。 手作り感かつ、ひとつのストーリーのような流れになっています。絵に描いた餅にはならないものと確信します。 私の素案に対する考えを書く前に。 この計画と同時に、南房総市成年後見制度利用促進基本計画も策定作業が進んでいることがわかりました。 地域福祉と成年後見は深い関連があります。2月中に開催予定の地域福祉計画策定委員会会議で、この基本計画の経過などの説明が必要と考えます。 したがって、この場では2つの計画を一括して書きます。 地域連携と防災など 昨年秋の台風などの災害で、普段すんでいる地域や組織との横の連携を深く認識をされた方々が少なくないと思います。 私は、この計画策定に関わる方々が中心になり、防災に限らず、さまざまな交流の機会において、横の連携重視での計画による活動されることを望みます。 防災に際しては、避難訓練も含め、すべての行政機関、地域の消防団や行政区、団体、福祉施設が連携と情報共有をはかること。 また、千葉県においては地域防災計画の見直しが先々予定されております。 昨年、生じた反省点をふまえ、市町村と密になった災害対応ができる体制を構築する一言を。 館山市消防団の女性消防団員の方々が熱心に取り組み、また全国的にも普及がひろがりつつのヘルプマーク。 平時より、このヘルプマークの必要性と理解について、ささえいプランを通じて啓発をはかること。 いわゆる高齢者の見守り活動事業が、千葉県と市町村でそれぞれ活動をしていますが。 行政の枠、対象者を限定しない総合的な見守り活動を横断的に取り組める組織とその活動をすすめること。 公共交通・移動支援・移動販売・パーキングパーミットについて このプランのアンケートで、外出移動支援関連が一番、声が多いです。 プランの素案では、具体的なモデルの提示はありませんでしたが、次年度に検討される館山市との合同の地域公共交通網形成計画の策定作業と連動して、移動手段についての仕組みを検討をすること。 私が存じている白浜の高齢の方が、館山までの買い物の足は、車が運転できなくなれば必要である、という話をされました。 そういった声を反映できる手段が望まれます。 買い物の移動販売などについて。 いわゆるコンビニよる移動販売は、年間50万円の赤字を出しながら展開しているお店もあると聞きます。 また、福祉施設などで行っている買い物代行サービスや介護タクシーは、利用者負担はけして安いとはいえないそうです。 なんらかの行政側の支援も含め、買い物難民を生じない取り組みを。 全国各地で、あらかじめ事前登録の上、いわゆる車いす優先スペースの駐車場を利用できる仕組み、パーキングパーミットがあります。 鋸南町の姉妹都市である辰野町がある長野県では、導入をしています。 いわゆる有償輸送や配慮が必要な方の車の駐車については、こういった仕組みをすることで、外出移動支援への理解につながるものと考えます。 公共施設などのバリアフリー 現在、国おいて全国の公立小中学校へのバリアフリー施設整備を義務づける、改正バリアフリー法案が検討されています。 単にエレベーターや点字ブロックをもうけるだけでなく、とみやまふれあいコミュニティセンターや岩井駅にあるようなスロープに改良整備をするだけでも違います。 それぞれの建物に応じた整備が必要です。 その裏付け根拠として、バリアフリー法に基づく、市町村のプランである基本構想の策定を速やかに行うこと。 |