11月末に桂林で週末を過ごした。
古くから 桂林の山水は天下一 と称えられ、唐の韓愈を初め、数多くの文人や画家達を魅了し続けた風景は、中国第一の名勝だ。満席の遊覧船に乗り、桂林から陽朝までの65km、4時間の漓江下りをした。流れはゆっくりして、のんびりした船旅だ。船のすぐ近くには竹竿であやつる筏が横切る。
河岸にくりひろげる峰々は圧巻だ。幾重に重なる峰々は、次々容態を変えて迫ってくる。
中国人も写真好きで、デジカメで皆シャッターを切る。20元紙幣の風景がここで、山が鋭く川面に落ちている。
秋の夕暮れは早い、山の間に沈む落日。ゆったりした時間が流れていた。