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2011年11月08日(火) 
『内部被曝の真実』児玉龍彦、幻冬舎新書、720円+悪税

7・27衆議院厚生労働委員会での発言で政府・国会を震撼させた児玉東大教授。
その模様はyoutubeでも配信されていて、わたしも見た。

本書は委員会での全発言、質疑応答を中心に
チェルノブイリ原発事故による甲状腺がんや、
長期低線量被ばくによるチェルノブイリ膀胱炎について
なぜ国会に行ったのか、何を伝えたかったのか
まとめられている。


「広島原爆20個分以上の放射性物質がまき散らされた」
「母乳からのセシウム検出」
「子どもがわざわざ髙線量の地域に通わされている」
「疫学的に証明されるのを待っていたら遅すぎる」
   ――チェルノブイリ原発事故の因果関係が明らかになるのに
  20年間かかった。
「国が線量について議論しても意味がない」
   ――国土を守る対応の方が重要
   ――長期にわたる低線量被ばくで健康被害が生じる
「放射線取扱者として30年厳守してきた基準が反故にされている」
「現行法では低線量・膨大な放射性物質を処理できない」

等々
原発事故の問題点が、小見出しのなかに凝縮されている。

また

「行政が全力で測定し除染するのが、住民の一番の安心」
「全国の産地で緊急に食物の(線量)測定を」
「避難の問題と保障の問題を分けて考えるべき」
「データが足りない時こそ予防が大事」
「1回来て帰るだけの支援では問題をひどくするだけ」

等々
事故問題に取り組む姿勢も見えてくる。

いま、あちこちで自分で放射線量をはかる人が増えている。
その多くは外部被曝を気にしていると思われるが
児玉教授はむしろ内部被曝が問題と言う。
低線量であっても、長期にわたって被曝し続けることになるからだ。

外部被曝としては、首都圏では、問題の場所に近づかなければ問題ないからだ。

万一、緊急除染をしなければならなくなったときも
気をつけなければならないのは内部被曝。

・土ぼこりはマスクで予防
・手につかないよう手袋をする
・側溝など汚泥につかるときは洗える長靴をはく
・作業中は飲食禁止
・時々休んで、安全なところで手を洗い、水分を補給する
・線量計は必須、線量が高い汚染物は専門家にまかせる

そして
最新技術による食品の検査は
すぐにでも実施してもらいたい。
被害を受けるのは子どもたちであり若者たちだからだ。

閲覧数8,478 カテゴリ書評 コメント0 投稿日時2011/11/08 19:00
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