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2011年11月28日(月) 
横浜市で検出されたストロンチウムについて

横浜市で検出されたストロンチウムについて
文部科学省が再度検査を行った結果が出て
11月24日発表されました。

http://radioactivity.mext.go.jp/ja/5650/2011/5650_1124.pdf

報道発表資料によりますと
横浜市の港北区大倉山2箇所と新横浜、新羽車両基地の
計4箇所から採取された土壌を分析したところ

いずれの検体からも
セシウム134と137が検出されましたが

ストロンチウムについては
ストロンチウム90が2箇所の検体から微量検出されたものの
ストロンチウム89は
いずれの検体からも検出されませんでした。

この結果について文科省は
セシウム134と137については
福島第一原発由来なのはまちがいないが

ストロンチウムは、福島由来のものではない
原発事故前からあったものではないか
と、結論づけています。

***

原子力資料情報室HPによれば
電気出力100万kWの軽水炉を1年間運転すると、
ストロンチウム90 10京ベクレル(1.0×1017Bq)
ストロンチウム89 260京ベクレル(2.6×1018Bq)
が蓄積されます。

半減期(放射性物質が半分に減る期間)は
ストロンチウム90が29年
ストロンチウム89が51日
ですから
文科省による採取が行われた10月26日の時点で
ストロンチウム89は爆発時の16分の1に減っているものの
最初に発生している量が「90」より一桁多いことから
「福島第一原発由来であれば、まだ存在しているはずだ」
と、文科省が判断したことがわかります。

***

文科省の検査で測定されたストロンチウム90は
大倉山で0.89Bq/kg
新横浜で1.1Bq/kg


横浜市の検査結果(「89」と「90」の合計)
大倉山で129Bq/kg
新横浜で59Bq/kg
と、大きく異なっています。

この点についても、文科省は
「横浜市の依頼した研究機関の測定法では
ラジウムなど他の放射性物質由来の
放射線量を測定している可能性がある」

考察しています。

新聞報道によれば
横浜市の依頼で検査した研究機関は
文科省の報道発表に当惑しているとか。


セシウムについては、
大倉山で同じ数値
新横浜で文科省側がやや高い数値

出ているので
この研究機関でなくても
首をかしげるところです。



文科省の報道発表資料を添付します。
そのなかに横浜市の発表も資料としてついています。

閲覧数2,172 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2011/11/28 15:23
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