横浜市で検出されたストロンチウムについて 横浜市で検出されたストロンチウムについて 文部科学省が再度検査を行った結果が出て 11月24日発表されました。 http://radioactivity.mext.go.jp/ja/5650/2011/5650_1124.pdf 報道発表資料によりますと 横浜市の港北区大倉山2箇所と新横浜、新羽車両基地の 計4箇所から採取された土壌を分析したところ いずれの検体からも セシウム134と137が検出されましたが ストロンチウムについては ストロンチウム90が2箇所の検体から微量検出されたものの ストロンチウム89は いずれの検体からも検出されませんでした。 この結果について文科省は セシウム134と137については 福島第一原発由来なのはまちがいないが ストロンチウムは、福島由来のものではない 原発事故前からあったものではないか と、結論づけています。 *** 原子力資料情報室HPによれば 電気出力100万kWの軽水炉を1年間運転すると、 ストロンチウム90 10京ベクレル(1.0×1017Bq) ストロンチウム89 260京ベクレル(2.6×1018Bq) が蓄積されます。 半減期(放射性物質が半分に減る期間)は ストロンチウム90が29年 ストロンチウム89が51日 ですから 文科省による採取が行われた10月26日の時点で ストロンチウム89は爆発時の16分の1に減っているものの 最初に発生している量が「90」より一桁多いことから 「福島第一原発由来であれば、まだ存在しているはずだ」 と、文科省が判断したことがわかります。 *** 文科省の検査で測定されたストロンチウム90は 大倉山で0.89Bq/kg 新横浜で1.1Bq/kg で 横浜市の検査結果(「89」と「90」の合計) 大倉山で129Bq/kg 新横浜で59Bq/kg と、大きく異なっています。 この点についても、文科省は 「横浜市の依頼した研究機関の測定法では ラジウムなど他の放射性物質由来の 放射線量を測定している可能性がある」 と 考察しています。 新聞報道によれば 横浜市の依頼で検査した研究機関は 文科省の報道発表に当惑しているとか。 セシウムについては、 大倉山で同じ数値 新横浜で文科省側がやや高い数値 が 出ているので この研究機関でなくても 首をかしげるところです。 文科省の報道発表資料を添付します。 そのなかに横浜市の発表も資料としてついています。 |