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2014年02月15日(土) 
メイン・ストリートのならず者/ローリング・ストーンズ

アナログ・レコードでは2枚組として発表された作品だが
今ではCD1枚サイズ。

今日のストーンズに続く音楽スタイルを確立したのが
本作品。

実は1960年代のストーンズは
ヒット・シングル以外では、
ほとんどアメリカのリズム&ブルースのコピーバンドでしかなかった。
(のちのブルー・アイド・ソウルに比べると
もっと泥臭くて「コピー」と言ってあげたほうが
彼らも喜ぶのではないかと思うくらいだ)

これが当時のバンドリーダー、ブライアン・ジョーンズの方針だったのだが
白人が黒人のまねをしても
想像力は生まれない。

やがてストーンズは行き詰まり
ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」のまねをして
「サンディニスタ」では魔女のかっこをしたりする。

そんなことで成功するわけがない。
ブライアン・ジョーンズはドラッグにおぼれ
バンドを脱退すると同時に死んでしまう。

残されたメンバーはどうするのか。

ミック・ジャガー&キース・リチャーズの
作曲チームは原点回帰をする。
しかし、ブライアンの呪縛は脱する。

ロックン・ロールに
リズム・アンド・ブルースのブラス(管楽器)サウンドをのせる
今日に至るストーンズ・サウンドの誕生だ。

じつは、1970年代後半から'80年代にかけてのストーンズは
流行を取り入れ
AOR(大人向けロック)のきらめきを取り入れたり
「It's Only Rock'n Roll」
ディスコサウンドをやってみたり
「Some Girls」「Black and Blue」
している。

ところが「メイン・ストリートのならず者」
流行に左右されないストーンズ・サウンドとして
'90年代の「Steel Wheels」今世紀に入っての「Big Bang」に通じている。

だから、知られている曲は「ダイスを転がせ」「ハッピー」ぐらいなのに
フォーエバー・グリーンに聞くことができる。

まもなく来日する彼らの原点として
聞いておきたい1枚だ。

閲覧数1,428 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/02/15 22:38
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