3月21日開かれた気候ネットワークのシンポジウム 「だめじゃん 地球温暖化 異常気象が日常に!?」のその3です。 シンポジウムは、基調講演に続いて 「身近に感じる気候の変化」として 3人の発表がありました。 1人目の瓜田さんについては前号でお伝えしました。 (2)鹿児島で農業を始めた山田一生さん おなじ山田さんなので一生さんにします。 一生さんは全国地球温暖化防止活動推進センターから 2006年奄美大島のマングースバスターに転身された直後に 大雨災害に遭遇。 2010年鹿児島県垂水市で就農したところ 今度は渇水に見舞われたとのこと。 経験不足から対策に遅れが生じているということですが 同じような就農者同士でタネを交換する (タネ業者から買わずに在来種を守る そして災害に生き延びた種を育てる) ノウハウを蓄積していくことで 気候変動に備えようとされています。 (3)横浜気象台、萬納寺信崇(まんのうじのぶたか)さん 横浜気象台は港の見える丘公園の近く 外人墓地のすぐ隣にあるので 横浜に住んでいた頃は前を良く通りました。 10年ぐらい前に新しい建物ができたのですが はじめに施設の説明がありました。 気象観測というと百葉箱を思いますが 現在は百葉箱ではなく 中庭の露場(ろじょう)に設置された 気圧計、感雨器など、個別の機器で測定されています。 新しい建物は資料室で 平日昼間は誰でも利用できるとのことでした。 さて、横浜での気候の変化は 関東大震災後、現在の気象台での観測が始まった 1927年以降の気象データで説明がありました。 約100年で、横浜の 年平均気温は約2.5℃上昇 真夏日(最高気温が30℃以上)は約30日増加 冬日(最低気温が0℃未満)は約40日減少 熱帯夜(最低気温が25℃以上)は約25日増加 年間の降水量は変わっていませんが 短時間に集中して降るように、降り方が変わっています。 そして、桜の開花日が早まっています。 (1970年までは4月1日頃だったのが3月中になった) 横浜の場合、都市化の影響 (ヒートアイランド現象の影響)もありますが 都市化の影響は気候変動を増幅させている と、考えるのがいいのかも知れません。 つづく |