「買い物ゲーム」のちらしをおいてもらいに、 荻窪駅の近くにある公共の環境施設をたずねた。 受付には、40ぐらいの女性と年配の男性が1名ずつ、 区民のボランティアなのだろう。 奥の事務デスクの島に45ぐらいの男性、 見るからに自治体職員だ。 「ちらしを置いていただけますか?」と、 ボランティアの女性に差し出すと、 女性はどうしたものかと 奥の男性職員をおずおずと見る。 職員は自分の仕事を続けながら 「じぶんで判断する」 と、上から目線の指示をする。 「区または都の後援があれば可、なければ不可」 女性はちらしに目を通し 「区または都の後援がありませんので」と ちらしを突き返してきた。 これを見ていて まるで 時代劇の同心と岡っ引きの関係だと思った。 同心は幕府の役人で、岡っ引きは民間人でありながら 十手を預かっている。 そして同心にこきつかわれている。 行政と市民の協働が必要な現場で 同心と岡っ引きの関係を見てしまった。 こんなところにちらしを置いてもらうのは こちらから願い下げだ。 |