昨日に続き、明学の学生の感想を載せます。 「その2」です。 <以下、感想> (文章はそのまま) 9条世界会議の感想 今回9条世界会議に行って一番驚いたのは規模の大きさだ。こんなにたくさんのひとが9条を守りたいと思っているとは衝撃的だった。講演会で9条を守ろうと訴える人、関連グッズを販売して9条の大切さを伝える人、それぞれのブースで9条関連の自分たちの活動を広めようとしている人など、方法はさまざまだった。 恥ずかしい話だが、わたしは高校生の頃のある体験によって、9条を守るとか憲法について考えることは少しかたよっているのではないかと思うようになった。もともとこれらに対して興味はあったので、9条関連の記述を読んでみたり戦争や紛争について自分なりに調べてみたりすることはあった。しかし、9条を守るための活動は別世界のことのような気がしていた。9条について訴えるというのはどうしても左翼的な考えに近いのではないかと思っていた。さすがに大学生になってからはその考え方は行きすぎだったと感じるようになったが依然としてわたしにとって9条は遠いものだった。 そんななかで今回9条世界会議に参加した。わたしがかつて考えていたようなものとは全く違った。そこでは戦争で悲惨な体験をしたひと、現在もなお紛争をまのあたりにしているひと、貧困に苦しむひとなどが心のそこから平和を願い、訴えかけていた。その願いには政治的戦略や過激な思想を想像させるものは全くなかった。 わたしはかつての自分の考えを深く反省した。そして戦争がなくなり世界が平和になってほしいと本気で思った。今までは世界平和というのは誰もが抱く人類共通意識であるものの、当たり前の考えすぎて逆に現実味がなかった。しかしこうしている間にも戦争や貧困で苦しんでいる人がいる。その人たちを救うためにも武器をなくし、多額の軍事費を人びとの生活にあて、戦争はしないと誓った9条を守る必要があるのだ。現実味がないなんて言っていられない。 ひとの命はふたつとない。戦争や貧困が起きている時代や土地に生まれたから被害にあうのは仕方ないなんてあきらめたくない。だからこそ9条世界会議は開かれ、被害にあっている人びとの代わりに、または代表として、そこから世界へ向けて9条を守ろうという平和への願いが発信されたのだとわたしは考える。 改めて実に多くの9条の意義を学んだ。そして地道な市民活動が確実に大きな力となっているのをこの目で見た。国家レベルの動きが注目されがちだが、市民活動にももっと目を向けるべきだと思った。こんなにも考えさせてくれた9条世界会議に行って本当によかったと実感している。 「核時代と9条」のスティッカム中継、「」のビデオ撮影、9条世界会議にきた人たちへのインタビューをやりました。 <以上です> |