「進撃の巨人WALL OITA」展、8月25日、大分県立美術館 http://www.tostv.jp/kyojinten/ 「大分県立美術館を見ずしてアートを語ることなかれ」と 館長が東京のJ-WAVEでのインタビューで豪語していた 大分県立美術館は 台風15号の余波で人でも少なく(まだJRは動いていなかった) 落ち着いた雰囲気につつまれていた。 「進撃の巨人」は、最近になって映画のテレビCMで知ったくらいなので 諌山創の原作については、まったく知らなかった。 同行してくれた大分の友人によると、 諌山は大分県日田市出身の漫画家。 そんなことから白羽の矢が立ったようだ。 大分の中心街から美術館へと続く商店街にも 路面にペイントがあり、 商店の軒先に登場人物にまつわるオブジェがあり 美術館へ向かうファンの心をいやがうえにも盛り上げるのだった。 (知らなかったので、オブジェに気がついたのは帰り道だった) 美術展では 私のような、門外漢にもわかるように はじめに、芝居がかったナビゲーター(ナレーター)と 画像による「進撃の巨人」のあらすじ紹介があった。 このため、入場する際は、まえの回が終了するまで 待たされることになる。 「進撃の巨人」は、人間を捕食する巨人族に対して 若者たちが絶望的な戦いを挑む物語り。 映画になるくらいなので 原画も迫力ある劇画タッチ。 登場人物の持ち物(マントなど)や、 森林を滑空して戦うための武器まで展示されていたのにはまいった。 人間を捕食する巨人族はいずれも 腹の出た中年男の姿で描かれている。 そして生きたまま食いちぎられていくのは 見目麗しい若者たち。 若者がブラック企業に食い物にされている世相を反映しているのだろうか。 腹の突き出た自分の姿を見て思うのだった。 負けるな、若者たち。 路上アートを写真にすると立て看板のように見える。 |