2015日米作家国際交流展 in Kyushu ＋Kyoto　8月29日、北九州市立美術館

九州のアーティストとLA Artcore アーティストによる美術展。

この日は、展示会場でライブパフォーマンスが行われるというので出かけてみた。

会場の北九州市立美術館は戸畑区の南端、八幡東区との境の山の中にある。
ふもとから会場までの歩道は、先日の台風15号による枝葉がまだ散乱していた。

美術館からは、山の緑越しに戸畑の街並みが見渡せて
それもひとつの作品のようだ。

この日は、美術展会場を舞台に
子どもたちの太鼓パフォーマンス
山本ヤマ（トランペット）、高橋聡（ピアノ）によるジャズ演奏「そらは金色」
柳和暢によるライブペインティングが行われた。

柳和暢のパフォーマンスは圧巻だった。

会場の壁に、目をモチーフにした大きなモノクロの絵４枚に対して
柳が、柄の長いモップのような筆で色をつけていく。

そこに、河合拓始のフリージャズ・ピアノが加わる。

ピアノに反応するかのように
宮原一枝が身体表現（舞踏）を展開する。

クライマックスでは、柳が宮原のからだに色を塗り付け
宮原が踊りながら壁のキャンバスに色をつけていく。
そのとき、河合は激しくピアノを連打していた。

そして1時間後、柳の塗り付けたいくつもの色によって
4枚の絵は１つの作品に統合されたのだった。

展示作品では、黒田久美子の「mice」。
新聞紙でつくられたネズミのとんでもない集団が第一、第二
ふたつの会場の床に連なり
他を圧倒していた。

8月30日（日）まで。
9月2日からは京都市国際交流会館で、6日まで。
京都では京都の作家が出展する。