京都国立博物館に「琳派 京を彩る」展を見てきました。 中でもツイッターでつぶやくことができたので これを集めて、実況リポートとします。 美術品としての日本刀も琳派に始まるか。 (本阿弥光悦の実家は刀鍛冶) 書はパス。 おばちゃん、巻物に絵がついてるのは「絵巻物」や。「蒔絵」と違うえ。 (蒔絵は、漆塗りの表面に金箔銀箔で飾りを付けたもの) (そういう私も、蒔絵と螺鈿の区別がいまやっとついた) 「草花図襖絵」(17世紀、江戸時代)、 金屏風に8種類の野草の花を描いたもの。写実的で、赤色がふんだんに使われて、モダン。 近代絵画のよう。 「芥子図屏風」(17世紀、江戸時代)、 金屏風のうえに赤と白の芥子の花が写実的に描かれている。 白い花の色は藤田嗣治の「白」に受け継がれている。 尾形光琳は琳派の集大成と言わはるが、派手な色使いが少のうて、狩野派への回帰が伺えますのんや。 「風神雷神」そろい踏み(俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一)のコーナーは、ラッシュの新宿駅状態。 尾形光琳の「風神雷神」、風神の色が違うので、「カバー」扱いしてもらえるが、 同じやったら俵屋宗達の「コピー」。 宗達の風神は退色した? 酒井抱一は、色使いが光琳と同じだが、表情が柔らかい。 TVの「お宝なんでも鑑定団」の影響? 光悦の茶碗の前は人だかり。 湯飲み茶碗の縁をヘラでスパッと切らはったら、お茶、飲みにくいのと違うか。 本阿弥光悦は、現在の絵つき便箋の元祖でもあるらしい。 鶴が、飛び立つ、水平飛行、降下する、各動作をコピペして躍動感を表現。 通りすがりのおばちゃん「デザインやわ」。 おばちゃん、レベル高っ! すごい。もう、8000歩以上歩いた。 (一般展示が途中に) 「宝誌和尚立像」、お地蔵さんが観音さんに変身? 仮面ライダーのルーツはこれか。 (和尚さんの顔が左右に割れて、下から観音さんの顔がのぞいている) 尾形光琳「三十六歌仙図屏風」 なんだなんだ!? 蘭香パーティー? それにしては男の数が多いぞ。 酒井抱一は、今風の名前だが、江戸時代の姫路藩主の次男。 それで一流の絵師になったのはすごい。色使いも今風。 光琳の弟子、渡辺始興は、シュロの木を描いていて、田中一村と繋がっている。 一階には酒井抱一のもっとすごい作品がぎょうさんある。 「風神雷神」は、俵屋宗達、尾形光琳へのオマージュやねんな。 本阿弥光悦は安土桃山時代の集大成で絢爛豪華。尾形光琳は百年後の人で、ちょっと力が抜けてはる。 後の芭蕉のわびさびや与謝蕪村の俳画への道が透けて見える。 やっと出た、午後一時半。二時間ちょっとおったことになる。 朝より待ち時間短いやんか(150分) |