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2016年05月09日(月) 
みどりのカーテン講習会
と き 2016年5月7日
ところ 江東区総合区民センター
主 催 江東区環境学習情報館えこっくる江東
運 営 江東エコリーダーの会

2.「みどりのカーテン」健康への効果
講師 岩崎寛(千葉大学大学院園芸学研究科准教授)

全国の国立大学で園芸学部があるのは千葉大学だけ。
岩崎先生の研究分野は園芸と医学との学際。

・環境健康学=緑+健康
  植物の療法的効果、園芸療法、森林療法(森林効果)
・医療施設の緑化
  病院緑化、都市緑化、アロマの医学的根拠
・緑地福祉(すべての人が対象)
  すべての人に緑が効果がある

ストレスの高い都市生活者
 本当に緑を求めているか(ミッドタウン近隣でアンケート調査)
  77%必要だと思う、18%やや思う、計95%

回答の理由
 「癒し効果」「リフレッシュ効果」「休憩場所として」が上位、
 「ヒットアイランド緩和」「空気清浄効果」「美感向上」がその次。

○なぜ癒されるか
 「癒し」という言葉は辞書にはない(本来は、動詞「癒す」)。
 癒しを求めるとは、どのような身体を求めているのか。
  >健康、体調が良い
     神経系、免疫系(抵抗力)、内分泌系(ホルモン)が良いバランス
       └自律神経(交感神経、副交感神経)
  >体調が悪い
     神経系、免疫系、内分泌系のバランスが崩れる

緑から離れると体調が悪くなる
 しかし便利な生活からは離れられない
  →人間の力で治す(医学)ー高度医療、難病医療
    →限界:心の病は治せない

医学界の転換
 「緑は心によい」
 植物と関わると治癒力がアップする
  医学界が認めると普及は速い

緑による癒し効果(ストレスの緩和)
 ラベンダーVS芝生 5分間眺めた効果
  血圧の高い人は下がる
  血圧の低い人は上がる
   →本来の良い状態に戻す

○施設への展開
・高齢者施設・終末医療施設
作業できなくても、花を選ぶだけで効果

・特別支援学校
知的障害の児童(意識の表出が困難)が草花の成長を認識、愛着が湧いた。

・看護師さんのストレス緩和
 5~10分の休憩時間を利用してリースづくり
 効果を実感 >患者への適用の協力的になった
  →時間のある看護学生に花壇設計を体験させる
     →卒業後の赴任先病院に広める

・被災者支援
 陸前高田 乳幼児を抱えた母親対象、健康相談も合わせて

・リハビリ効果
 筋肉を使っても花があると楽しくて疲れない
 (思いものを動かすだけでは単調で疲れる)

○本物の植物にふれる意味
実験:目隠しして感触がよく似た人工物と植物にさわる
 人工物は良い反応がない。生理的にはストレス。
 
地域施設への展開
 緑に関わると健康になる
  →地域に健康維持

みどりのカーテン
・地域に緑を増やす
・エネルギー対策
・自分自身の健康増進

以上

閲覧数1,475 カテゴリ日記 投稿日時2016/05/09 15:45
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