みどりのカーテン講習会 と き 2016年5月7日 ところ 江東区総合区民センター 主 催 江東区環境学習情報館えこっくる江東 運 営 江東エコリーダーの会 2.「みどりのカーテン」健康への効果 講師 岩崎寛(千葉大学大学院園芸学研究科准教授) 全国の国立大学で園芸学部があるのは千葉大学だけ。 岩崎先生の研究分野は園芸と医学との学際。 ・環境健康学=緑+健康 植物の療法的効果、園芸療法、森林療法(森林効果) ・医療施設の緑化 病院緑化、都市緑化、アロマの医学的根拠 ・緑地福祉(すべての人が対象) すべての人に緑が効果がある ストレスの高い都市生活者 本当に緑を求めているか(ミッドタウン近隣でアンケート調査) 77%必要だと思う、18%やや思う、計95% 回答の理由 「癒し効果」「リフレッシュ効果」「休憩場所として」が上位、 「ヒットアイランド緩和」「空気清浄効果」「美感向上」がその次。 ○なぜ癒されるか 「癒し」という言葉は辞書にはない(本来は、動詞「癒す」)。 癒しを求めるとは、どのような身体を求めているのか。 >健康、体調が良い 神経系、免疫系(抵抗力)、内分泌系(ホルモン)が良いバランス └自律神経(交感神経、副交感神経) >体調が悪い 神経系、免疫系、内分泌系のバランスが崩れる 緑から離れると体調が悪くなる しかし便利な生活からは離れられない →人間の力で治す(医学)ー高度医療、難病医療 →限界:心の病は治せない 医学界の転換 「緑は心によい」 植物と関わると治癒力がアップする 医学界が認めると普及は速い 緑による癒し効果(ストレスの緩和) ラベンダーVS芝生 5分間眺めた効果 血圧の高い人は下がる 血圧の低い人は上がる →本来の良い状態に戻す ○施設への展開 ・高齢者施設・終末医療施設 作業できなくても、花を選ぶだけで効果 ・特別支援学校 知的障害の児童(意識の表出が困難)が草花の成長を認識、愛着が湧いた。 ・看護師さんのストレス緩和 5~10分の休憩時間を利用してリースづくり 効果を実感 >患者への適用の協力的になった →時間のある看護学生に花壇設計を体験させる →卒業後の赴任先病院に広める ・被災者支援 陸前高田 乳幼児を抱えた母親対象、健康相談も合わせて ・リハビリ効果 筋肉を使っても花があると楽しくて疲れない (思いものを動かすだけでは単調で疲れる) ○本物の植物にふれる意味 実験:目隠しして感触がよく似た人工物と植物にさわる 人工物は良い反応がない。生理的にはストレス。 地域施設への展開 緑に関わると健康になる →地域に健康維持 みどりのカーテン ・地域に緑を増やす ・エネルギー対策 ・自分自身の健康増進 以上 |