複雑な想いを解決するのも創発メンバーかもしれません。
good trip!
have a nice day!
明日から家族で台北に行く。大学サッカー部に所属する娘がたまたまオフの週末だったので、その日程に合わされて、夏休みの旅行が決まった次第だ。台北まで2時間半で、九州のちょっと先という感じで、海外というほどの距離はない。 前に行った時は時間がなく、台北の故宮博物館へまだ行っていない。北京の紫禁城等にあった歴代中国の皇帝の宝物を、蒋介石の国民党が大陸から持ち出してできた博物館だ。中国側からすれば略奪というし、台湾側は世界的な文化遺産の保護と言う。 この機会に台湾の歴史を読んだ。日清戦争で勝った日本が、下関条約で、伊藤博文が清代表の李鴻章に直談判して、台湾を割譲を飲ませた。当時台湾人にはなんの連絡・打診もなく、まさに寝耳に水で、驚愕と落胆の状況だったそうだ。 戦時中の台湾は、日本の物資の戦略基地となったが、内地と同じ教育体制のおかげで、識字率が75%以上にあがったらしい。また、マラリア等の巣窟だった台湾が、病院や衛生局を整備したおかげで、伝染病が激減し、砂糖や二期作米の生産が飛躍的の伸びた。いまの台湾でも、当時の日本が評価されていて、親日家が多いそうだ。日本の技術導入で、新幹線が走っている。 そして日本の敗戦。台湾にとっても最大の苦難が訪れる。日本と長く苦しい戦争してきた大陸の中国人からみると、台湾人は日本の戦争遂行を手助けし、同胞としては認めたがい。中国軍が進駐して、略奪、差別、厳しい取締りが行われる。不満が爆発し、何十万と言われる台湾人が命を落とし、この時海外に逃れた人も多かったとか。 その後、共産党に追われた蒋介石の国民党が台湾にはいり、反共追米、大陸反攻の軍事政策が行われてきた。 北京オリンピックのある今年、北京台北間の直行便がようやく就航された。これまで入国制限があったため、一般人で訪れたことがある人は、わずかだという。民間レベルの交流はこれからで、今後の発展することを願いたい。 |