「ここらでちょっと、エコやすみ。」ワカマツ・プロジェクトで展示した写真作品は約20点。ほとんどが横浜西洋館で開催したときと同じものです。 そんななかで今回新たに用意したのが組み写真作品2点です。 ひとつは東京・向島、もうひとつが京都・西陣で、いずれも古い町家をアーティストや若者たちが自分たちで修理し、再利用している姿をとらえたもの。サービス版写真を四つ切りの台紙に貼ることでコラージュ的な作品としました。 また会期中、若松のまちを歩いて、町家や近代建築物、まちのランドマークを撮影してまわり、同様の組み写真作品3点をつくり、若松のまちが向島や西陣に決して引けをとらないことを来場者に見てもらいました。 「この映画館は20年前まで営業していた」 「若松駅のSLは、以前は別の場所にあって、夜中に線路を敷いて移動させた」 「この建物には以前、有名な絵の先生が住んでいた」 などなど、 写真を見た人から、若松のさまざまなエピソードを聞くことができました。 こうしたエピソードはそのまま「まちの歴史」につながっています。 「写真で見ると、若松も捨てたもんじゃない」という声もありました。 一方、撮影のときは 「どうしてそんな古い家を撮っているの」 と尋ねられ、時には不審者を見るような視線を感じることも。 それでも、なかには「その家は大正時代に建てられた」と、教えてくれる人もいました。 画像は 左;若松(北九州市) 中;西陣(京都市) 右;向島(東京都) |