かみさんの所持しているカセットテープを毎日、通勤しながら聞いています。
ちなみに今朝はデビッド・リー・ロスの「スカイスクレーパー」。
デジタルに比べれば、音質は劣るかもしれないが
耳が疲れにくい気がします。
むかし学生時代に使っていたカセット・ウォークマンを復活させてみました。 30年たって、ソニーのカセットレコーダーは、ステレオからモノラルに退化。 会議用に特化したのと、低価格化が原因です。 そのかわりに、イヤホンはすごい進化をとげていた 電車の中で装着していると 雑音をカットしてくれて 電車が鉄橋の上を走っていても ボリュームを上げる必要が全くない。 そして、30年前に買ったミュージックテープが、きのう買ったかのように美しい音を聞かせてくれました(モノラルだけど)。 きょう聞いたのは甲斐バンドの「ラブ・マイナス・ゼロ」。 甲斐バンドは、ボーカリストで作曲家の甲斐よしひろが 自己の思いを「青春」をてこに普遍化し 聞く者の共感を呼ぶというのが基本スタイル。 いまのロックバンドから見ると 四畳半フォークにも近い音楽世界。 その中にあって「ラブ・マイナス・ゼロ」は 異質な世界。 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」をモチーフに ハード・ボイルドなフィクション世界を構築 「冷血」では 「恨んでも 恨んでも 振り払えないものがある」 と 人間の「業」の深さを歌う。 サウンドのめんでも 初期のバンドスタイルを捨て 80年代世界的に流行した「打ち込み」(リズムマシーンなどのコンピューターサウンド)を導入。 ブルース・スプリングスティーンなどのミックス・ダウンを手がけた 当時、新進気鋭のエンジニア、ボブ・クリアマウンテンを起用 世界水準のサウンドをめざしている。 当時のコアな甲斐バンドファンに どこまで理解されたかは不明だが (甲斐よしひろの思いは極力控えた歌詞だから) いま、聞いても古さを感じさせない |