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2011年10月29日(土) 
むかし学生時代に使っていたカセット・ウォークマンを復活させてみました。

30年たって、ソニーのカセットレコーダーは、ステレオからモノラルに退化。
会議用に特化したのと、低価格化が原因です。

そのかわりに、イヤホンはすごい進化をとげていた
電車の中で装着していると
雑音をカットしてくれて
電車が鉄橋の上を走っていても
ボリュームを上げる必要が全くない。

そして、30年前に買ったミュージックテープが、きのう買ったかのように美しい音を聞かせてくれました(モノラルだけど)。

きょう聞いたのは甲斐バンドの「ラブ・マイナス・ゼロ」。

甲斐バンドは、ボーカリストで作曲家の甲斐よしひろが
自己の思いを「青春」をてこに普遍化し
聞く者の共感を呼ぶというのが基本スタイル。

いまのロックバンドから見ると
四畳半フォークにも近い音楽世界。

その中にあって「ラブ・マイナス・ゼロ」は
異質な世界。

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」をモチーフに
ハード・ボイルドなフィクション世界を構築
「冷血」では
「恨んでも 恨んでも 振り払えないものがある」

人間の「業」の深さを歌う。

サウンドのめんでも
初期のバンドスタイルを捨て
80年代世界的に流行した「打ち込み」(リズムマシーンなどのコンピューターサウンド)を導入。
ブルース・スプリングスティーンなどのミックス・ダウンを手がけた
当時、新進気鋭のエンジニア、ボブ・クリアマウンテンを起用
世界水準のサウンドをめざしている。

当時のコアな甲斐バンドファンに
どこまで理解されたかは不明だが
(甲斐よしひろの思いは極力控えた歌詞だから)

いま、聞いても古さを感じさせない

閲覧数10,143 カテゴリ日記 コメント1 投稿日時2011/10/29 22:45
公開範囲外部公開
コメント(1)
時系列表示返信表示日付順
  • 2011/11/16 10:55
    かみさんの所持しているカセットテープを毎日、通勤しながら聞いています。

    ちなみに今朝はデビッド・リー・ロスの「スカイスクレーパー」。

    デジタルに比べれば、音質は劣るかもしれないが
    耳が疲れにくい気がします。
    次項有
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