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2014年05月23日(金) 
食料自給率は、国内で消費される食料が
どの程度国産でまかなえているかを示す
指標です。

 食料自給率=国内生産量/国内消費量

 国内消費量=国内生産量+輸入量-輸出量-在庫の増加量(または+在庫の減少量)

この食料自給率は、国産の畜産物(牛肉・豚肉など)であっても
飼料(えさ)が輸入したものだと
国産には扱ってもらえません。


また、食料自給率にはカロリーベースと、生産額ベースの
2通りがあります。

カロリーベースの食料自給率は、
1人・1日当たりの国産品摂取カロリーを
1人・1日当たりの総摂取カロリーで割ったものです。

 カロリーベース食料自給率=国産品摂取カロリー/総摂取カロリー
             =942 kcal/2,430 kcal
             =39%(2012年)

生産額ベースの自給率は、
食料の国内生産額を国内消費量で割ったものです。

 生産額ベース食料自給率=国内生産額/国内消費額
            =99兆円/14.6兆円
            =68%(2012年)

日本の食料自給率(カロリーベース)は、
今からおよそ50年前の1965年には73% ありましたが
急速に低下し
今では39% になってしまいました。


食料自給率が下がった一番の原因は、
食生活の変化です。

農林水産省の資料によれば
1965年には1人1日5杯 食べていたお米のごはんが
2012年には1人1日3杯 に減り、

野菜も
1人1日300g から1割以上少ない260g になりました。

かわって
牛肉料理1食150g が月1回 から月3回 に
豚肉料理1食150g が月2回 から月7回 に増えています。

食用油1.5kg ボトルの消費量も1人年3本から
3倍の年9本に増えています。

農林水産省の資料にはなぜかパンが出てきませんが
パンの消費量も増えています。


食料自給率が下がった二番の原因は、
穀物や飼料を安い輸入品に頼るようになったことです。

私たちは、牛の飼育と言えば
牧場で放し飼いにされている姿をイメージしがちですが

食用牛の多くは牛舎につながれて
穀物飼料を与えられて
育てられています。

また
サラダ油などの食用油の多くは
大豆やトウモロコシ、パームヤシなどを
原料としています。

これら穀物の自給率は、(重量ベースですが)、
1965年の62% から、2012年は27% に
飼料の自給率は、
1965年の55% から、2012年は26% に
下がっているのです。

先にお話したように
輸入飼料で育てられた牛や豚の肉は
国産品にカウントしてもらえません。

このため、スーパーの店頭で見る生産地表示よりも
はるかに割合の低い
食料自給率になってしまうのです。

閲覧数2,380 カテゴリ日記 コメント1 投稿日時2014/05/23 12:54
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