グラフの出展はこちら。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html
食料自給率は、国内で消費される食料が どの程度国産でまかなえているかを示す 指標です。 食料自給率=国内生産量/国内消費量 国内消費量=国内生産量+輸入量-輸出量-在庫の増加量(または+在庫の減少量) この食料自給率は、国産の畜産物(牛肉・豚肉など)であっても 飼料(えさ)が輸入したものだと 国産には扱ってもらえません。 また、食料自給率にはカロリーベースと、生産額ベースの 2通りがあります。 カロリーベースの食料自給率は、 1人・1日当たりの国産品摂取カロリーを 1人・1日当たりの総摂取カロリーで割ったものです。 カロリーベース食料自給率=国産品摂取カロリー/総摂取カロリー =942 kcal/2,430 kcal =39%(2012年) 生産額ベースの自給率は、 食料の国内生産額を国内消費量で割ったものです。 生産額ベース食料自給率=国内生産額/国内消費額 =99兆円/14.6兆円 =68%(2012年) 日本の食料自給率(カロリーベース)は、 今からおよそ50年前の1965年には73% ありましたが 急速に低下し 今では39% になってしまいました。 食料自給率が下がった一番の原因は、 食生活の変化です。 農林水産省の資料によれば 1965年には1人1日5杯 食べていたお米のごはんが 2012年には1人1日3杯 に減り、 野菜も 1人1日300g から1割以上少ない260g になりました。 かわって 牛肉料理1食150g が月1回 から月3回 に 豚肉料理1食150g が月2回 から月7回 に増えています。 食用油1.5kg ボトルの消費量も1人年3本から 3倍の年9本に増えています。 農林水産省の資料にはなぜかパンが出てきませんが パンの消費量も増えています。 食料自給率が下がった二番の原因は、 穀物や飼料を安い輸入品に頼るようになったことです。 私たちは、牛の飼育と言えば 牧場で放し飼いにされている姿をイメージしがちですが 食用牛の多くは牛舎につながれて 穀物飼料を与えられて 育てられています。 また サラダ油などの食用油の多くは 大豆やトウモロコシ、パームヤシなどを 原料としています。 これら穀物の自給率は、(重量ベースですが)、 1965年の62% から、2012年は27% に 飼料の自給率は、 1965年の55% から、2012年は26% に 下がっているのです。 先にお話したように 輸入飼料で育てられた牛や豚の肉は 国産品にカウントしてもらえません。 このため、スーパーの店頭で見る生産地表示よりも はるかに割合の低い 食料自給率になってしまうのです。 |