『ニッポン・サバイバル――不確かな時代を生き抜く10のヒント』姜尚中、集英社新書、700円+悪税 「お金を持っている人が勝ちですか?」「自由なのに息苦しいのはなぜですか?」「どうしたらいい友人関係がつくれますか?」「どうしたら幸せになれますか?」等、10の問いに気鋭の政治学者が答える。 本当の友達は社会的な問題にともに対峙したときに生まれることを学生時代の経験から語るなど、答えの多くは姜尚中の少年時代・青年時代の体験に基づく。テレビで見る、あの朴訥とした語り口そのままの文体は好感が持てる。 一方で、現在の問題の多くは、私たちが身近な問題の公共性に背を向けたことに起因することに気づく。そして私たちが公共性を失ったのは姜を含む全共闘世代の敗北が原因ではないかとも。 (わたしの世代は全共闘の大義名分が正しく、しかし実直さのあまり権力と世間に屈したことを目の当たりにしている) 問題の根は深い。もはや隣国の暴走・暴発に息巻いている場合ではない(戦争をしたって何の解決にもなりはしない)。 自ら答えをもとめる、きっかけとしたい1冊。 購入はこちら。 <iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=0000…4087203794 " style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe> |