地方に押しつけられる核のごみ 東京都が被災地、岩手県宮古市からのがれき受け入れたのに対し 3000件を超える意見が都に寄せられ ツイッターでも、 都に苦情電話を入れることをうながすコメントが 【拡散希望】で、ずいぶん流れていました。 その一方で わたしたちは、知らず 東北地方に核のごみを押しつけています。 ホット・スポットの存在でも知られる 千葉県流山市・松戸市から出た 埋め立て可能な暫定基準8000bq/kgを上回る放射性物質を含む 焼却灰 (流山市のものは2万8100bq/kg、30トン 松戸市のものは1万5000bq/kg、40トン)が 7月上旬、秋田県大館市と小坂町に それぞれ運び込まれていました。 このうち、流山市のものは、JRの駅構内にあるところを 差し止められ、返送されましたが 松戸市のものは小坂町への通報が遅れて 最終処分場に埋め立てられてしまいました。 この件は、国が方針を定めてからのことですので それ以前には、かなりの量が埋め立てられているものと 見られています。 流山市・松戸市は「手違いのため」と弁解していますが じつは知っていながら 確信犯的に送りつけたのではないか とも言われています。 (流山市は、北九州市にも放射性物質を含む 焼却灰を送っています) このことで大館市・小坂町が 首都圏自治体との焼却灰受け入れ協定を破棄し 焼却灰搬入を拒否したのは言うまでもありません。 国の基準値以下の低レベルの焼却灰さえも 住民が猛反対して 受け入れを拒んでいます。 東京都のがれき受け入れに対する拒否感と 一見似ているようですが じつは大きく異なります。 東京電力管内に原子力発電所をつくらず 東北電力の管内につくっていること その中には、福島第一原発4号機のように 使用済み核燃料が多数貯蔵されていること こうした、わたしたちが東北に核のごみを押しつけること その根底にはいわれなき差別があると 怒りの声をあげているのです。 |