2010年、秋葉原の石丸電気で買ったDVDプレーヤーが 故障した。 故障と言っても、 DVDをのせるトレイが開かなくなったのだ。 電気的な故障ではない。 以前から開きにくくはなっていたが DVDをのせているときには開いていた。 DVDの重量がかかっていると開くのは トレイの上下方向の位置決めがずれていて からの時(重量がかからない時)は 出ようとするトレイがシャーシ(製品箱)にひっかかるため つまり機械的な故障であって トレイの位置をきめるネジを調整すれば簡単に直るだろうと 修理に出すことにした。 ところが 1)石丸電気がない!? 2009年2月に東海地方を基盤とするエイデン(業界第3位)に吸収合併され 「石丸電気」のブランドも2012年10月に「エディオン」に変更。 かつては秋葉原の代名詞と言ってもいいくらいの隆盛を誇った 石丸電気の名前が秋葉原から消えていたのだ。 2)部品がない!? やむなく、メーカーのサービス会社に直接持ち込むこととした。 すると、1週間余りして電話があり 「部品がないため、新製品との交換となります」 と、言われた。 この「部品がない」には2つの意味で絶句した。 1つは、先に書いたように ネジの調整で直ると思っていたからだ。 2つは、以前ラジオで永六輔が 「家電製品には7年間部品を保管しなければならない義務がある」 と、言っていたからだ。 たった4年間で部品がなくなるとは違反ではないか。 ネットで検索すると 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会のホームページに 「当面の間、最低限、下記の表の品目を対象にしており、 保有年数は同表の右欄の年数をしたまわることはできません。」 と、あり、別表に 電気冷蔵庫 9年、 エアコン 9年、 テレビ 8年、 ステレオ 8年、 電気洗濯機 6年、 ラジオ 6年、等々 が 掲載されていた。 http://www.eftc.or.jp/code/notation/notation_table3.html どうやら法律で一律に決められている訳ではないことがわかった。 そして この一覧表にはDVDプレーヤーがなかった。 それでも、 ステレオやラジオと同じ扱いを受けても良さそうなものだ。 長く使い続けるために修理に出したので 「新製品との交換」の連絡に とても釈然としないものを感じながら 承諾したのだった。 |