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2014年04月17日(木) 
脱原発フォーラム
脱原発社会の創造
 ――いま市民として取り組むべきこと

安倍内閣が原発再稼働をもくろむ、新しいエネルギー基本計画を
閣議決定した2日後の4月13日、日本教育会館一ツ橋ホールで
ひらかれたこのフォーラムは
原子力市民委員会が1年をかけて策定した脱原発政策大綱を
世にお披露目するためのもので、830人が集まりました。
(「脱原発フォーラム」実行委員会主催)

◇セッション1 
脱原発政策大綱とエネルギー基本計画
原子力市民委員会のメンバーが次のように語りました。
進行:菅波完さん(高木基金事務局)

武藤類子さん(福島原発告訴団団長)
「福島第一原発では40μSv/hの中で素人が作業。
飯舘村の入口では10.3μSv/h、
除染により生じた廃棄物の集積所では0.4μSv/hと
と、依然、高い放射線量にある」

大島堅一さん(立命館大学教授)
「最悪の事故が起きた中で経済性を言うのはナンセンス。
次の事故があれば国土と文化を失うのはまちがいない」

満田夏花さん(FoE Japan理事)
「新しいエネルギー基本計画についての国民の意見
(パブリック・コメント)を政府は公表していないまま
閣議決定を行った」

舩橋晴俊(法政大学教授・原子力市民委員会座長)
「ドイツが脱原発を決めたのは、技術的な危険を
完全に取り除くことはできないと判断したから」

◇セッション2 
立地自治体の経済と原発依存からの脱却
               ――福島原発事故から考える
自治体と地域経済についての報告がありました。
進行:上原公子さん(元国立市長)

村上達也さん(元東海村村長)
「原発を誘致しても産業は育たない。妙高市は人口規模は
東海村と同程度だが生産出荷高は4倍ある」

村上光雄さん(JA全中副会長)
「父は広島原爆の被爆者」
「原発事故があれば農家は生きていけない。
だから脱原発を決めた」

大西隆さん(日本学術会議会長)
「学術会議は原発創世記に重要な役割を果たしながら
その後沈黙していた。その反省もあって
再生可能エネルギーへのシフトを進めたい」

◇セッション3
福島の現状から脱原発の未来を創造する
              ――原発事故と暮らし(食・生活)
福島現地をよく知る人たちからの発言がありました。
進行:林薫平さん(福島大学准教授)

佐藤一夫さん(福島生協連専務理事)
「外で遊べない子どもたち同様、保護者も又ストレスを抱え
自己肯定感を持てなくなっている」

小山良太(福島大准教授)
「鳥インフルエンザは全国的な対策が行われているが
放射能検査は福島県だけ。
これでは消費者の信頼は得られない」

川上雅則さん(JA福島中央会)
「他県産が品薄の時しか福島県産は正当な価格にならない」
「バイオマス燃料で地域に雇用を増やしたい」

濱田武士さん(東京海洋大学准教授)
「試験操業は震災前の数%の水揚げ高。
タコ・イカなど放射能検出値が下がったものがある一方で
ヒラメなど海底魚や淡水魚は依然高い数値」

◇セッション4(まとめの討論)
市民として取組むべきこと
       ――脱原発社会を創造するための方法
17名の市民が自ら実践していることを3分間スピーチしました。
進行:吉田明子さん(FoE Japan)
    竹村英明さん(緑茶会)

・家庭でのアンペアダウン
・九州の生協が始めた市民電力
・買い物から暮らしを見直す
・地元市長と対話を行う
等、さまざまな取り組みが紹介されました。


最後に脱原発に向けた宣言文が読み上げられ
ゼロノミクマ(緑茶会・eシフトのマスコットの緑クマ)とともに
開場全員が「原発ゼロのポーズ」をとって
閉会となりました。

以上

閲覧数1,340 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/04/17 10:39
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