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2014年06月04日(水) 
深川いっぷく寄席第三十九回サンキュースペシャル
真打昇進披露公演
柳家小蝠
2014年6月3日、深川江戸資料館小劇場

深川資料館通商店街(江東区)にある
コミュニティカフェArtLabo深川いっぷくで
永らく落語会を開いてきた小蝠の
真打昇進披露。

聞けば、
立川談志に入門してから20年かかったとか。
途中、先代桂文治に入門し直したり
その師匠が亡くなったり
ということも災いしたのであろう。

と、まえをつとめる諸先輩らが語るが
小蝠自身の語りを聞いてすぐにわかった。

江戸言葉を自分のものにするのに
時間がかかったのだと。
帰って調べると小蝠は北関東の出身であった。

江戸・上方を問わず
噺家は立て板に水の流るるがごとく
とうとうとよどみなくしゃべり続けるものであるが

小蝠の場合、
一定のタイミングで話に「間」ができる。

これがテンポ良く
リズムとなって聞こえるまでに
時間がかかったのであろう。

この日は、厳格な性格の浪人と大店の主の
碁打ちの間に失せた50両もの大金をめぐる
人情噺(「柳田格之進」)

朴訥な語り口とみごとにマッチしていた。

桂宮治の、怠け者に虎の皮をかぶらせて
移動動物園で働かせる話(「動物園」)は
かみさんに一番ウケていた。

私もアート作品を発表する際の雅号は
山田移動動物園にしようと思うのであった。

春風亭一之輔は落語協会からの客演
(他はみな落語芸術協会)

横浜にぎわい座で小蝠と
まえを共演して以来の仲という。

学生時代に、すでに噺家となっていた小蝠の
話を聞いたものだが
自分が先に真打ちになってしまったという。

本題は、およそ泥棒に向かない男が
親分に連れられて泥棒修行に出かける話
(「鈴ヶ森」)

泥棒話は、「客から銭を取る」ことから
真打ち披露ではよくかけられるという。

あと
柳家蝠よし「やかん」
桂文治「木曽義仲」
三笑亭夢吉「宗論」があった。


京都でラジオの仕事をしていた頃は
米朝事務所とつきあいがあったことから
何度か落語会に足を運んだが

今回は、上方と江戸との
落語の違い、
笑いの違いを実感した。

「おれたちひょうきん族」の笑いも
とんねるずのいじめ芸も
江戸落語の伝統とは無縁ではないと
再認識するのであった。

閲覧数1,237 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/06/04 15:14
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