アニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」でタヌキたちが食べていたハンバーガー 環境市民が小学校で行った環境学習では、 子どもたちに食べ物ごみの問題を考えてもらうに当たって まず、スタジオ・ジブリのアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」の ワン・シーンを見てもらいました。 「平成狸合戦ぽんぽこ」(高畑勲監督、1994年)は、 開発が進む多摩ニュータウン(東京都)に生息していたタヌキたちが その化学(ばけがく)を利用して 人間への抵抗を試みる物語です。 問題のシーンは、 タヌキたちの作戦会議のあと 「腹が減っては戦(いくさ)はできぬ」と マクドナルドのハンバーガーを食べる場面です。 ここで、 高畑勲監督は何を言いたかったのか (アニメを見る人たちに何を知ってほしかったのか) 子どもたちに問いかけるのですが みなさんも考えてみてください。 1.マクドナルドの宣伝 2.タヌキがハンバーガーを食べる生態 3.ヒトが食べ物を無駄にしていること ここでヒントになるのが アニメのタヌキたちがハンバーガーを 黒いビニール袋から取り出したことです。 子どもたちからは「お店からとってきた」 「捨てられているものをあさってきた」 という声が上がります。 2つめのヒントは タヌキたちの食べていたハンバーガーは 食べ残したものだったかどうか。 「紙に包まれた手つかずのものだった」 そうです。 マクドナルドで注文すると いくつかの、よく売れる商品は 待たなくても、すぐに出てきます。 これは、あらかじめ作り置きをしているからです。 たくさん作っておいて 注文があればすぐに出せるようにしていたのですね。 お客さんには便利なシステムですが その代わりに、一定時間がたっても売れなかった商品は 全部捨てられることになります。 ということで、 答えは、3.ヒトが食べ物を無駄にしていること、でした。 近年は、マクドナルドでも 注文を受けてからつくるシステムが導入されて 食品ロスは 2001年に比べて2011年は約15%減っています。 (マクドナルドHPによる) |