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2014年07月03日(木) 
『非国民(上)(下)』森巣博 
冬幻舎文庫、2005年4月30日初版発行、各648円+悪税(2冊350円)
伊勢佐木町商店街の古書店

シャブ中毒の元ヤクザ、スワード、
ギャンブル中毒の元エリートサラリーマン、鯨(家主)
シンナー中毒の元暴走族、亮太とバイク(♀)

今日を耐え、
明日の快方をめざす厚生施設「ハーフウェイ・ハウス・希望」。
(そして彼らを研究対象としている関西弁の留学生、メグ。)

その運転資金が尽きかけたとき
資金調達の方法として行われたのが
カシノ(いわゆるカジノは正しくはカシノらしいが、
ここでは半合法のギャンブルハウス、桜田門直営)での
グループ賭博。

そこでカモにされたのが
不良警察官の平造と山折。
平造は押収シャブ横流しの内偵で山折に近づき
山折同様ギャンブルにはまってしまった
借金まで背負ってしまったのだった。

二人は腹立ちまぎれにバイクを誘拐・強姦。
スワードと亮太は復讐に立ち上がろうとするも
鯨に押しとどめられる。

カシノが桜田門直営である以上
警察が二人の強姦容疑をうやむやにし
反対に二人を殺害すれば
全力をあげて逮捕しにかかるというのだ。

出口はないのか
鯨は不良警官らに一生にわたる借金地獄を負わせ
その金で「ハーフウェイ・ハウス・希望」を
メグの祖国オーストラリアに移転させることを思いつく。

そのために一億円をかけた
大博打が行われることになる。

元ジャンキーと不良警察官と、どちらが本当に「非国民」か
著者は問いかけているようだ。

閲覧数16,837 カテゴリ書評 コメント0 投稿日時2014/07/03 09:52
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