福井県池田町は農業から環境のまちづくりに取り組んでいます。 その具体策が、独自の農産物認証制度 「ゆうき・げんき正直農業」です。 池田町の農家の多くは米作り農家です。 野菜はもっぱら自家消費のためにつくられてきました。 このため 有機減農薬に近いかたちで栽培されていたのです。 認証制度は、これを活かすかたちで始められました。 認証制度には3段階あり、低農薬栽培から 完全有機栽培に誘導できる仕組みになっています。 認証シールも各段階によって色分けされています。 第1段階 低農薬・無化学肥料栽培(ふちの黄色いシール) ・作物ごとの管理 ・農薬は1回まで ・除草剤、化学肥料は一切使用しない 第2段階 無農薬・無化学肥料栽培(ふちの赤いシール) ・圃場ごとの管理 ・農薬、除草剤、化学肥料は一切使用しない (その年の最初の申請時に宣言する) 第3段階 完全有機栽培(ふちの青いシール) ・3年連続して赤色シールの交付を受けた圃場 ・4年目から交付 こうしてつくられた池田町の野菜は 福井市内のアンテナショップ「こっぽい屋」 (「こっぽい」は「ありがたい」の池田弁)に 出荷されます。 池田町の野菜は、百人それぞれがつくった農作物を持ち寄る 「百匠一品」方式で 多様な野菜がならびます。 「こっぽい屋」では野菜を売るだけでなく 農家の人たちが料理の仕方や 郷土料理のPRも行っていることから 主婦はもちろん 飲食業者のファンも多く、 毎年、1億円を超える売り上げがあります。 池田町農業公社 http://www.nourin-ikeda.jp/yuukigenki/ |