ぶらり湯めぐりお遍路 江東21番今春湯 深川(門前仲町)での初詣 深川不動と富岡八幡に詣でたあと 立ち寄った。 あたり、永代橋通り(地下鉄東西線)から南は 江戸時代からの埋め立て地だが 下町らしさをとどめているのは 張り巡らされた運河と 運河のあとを利用した公園ぐらい。 ほとんどの建物が再開発されて 高層マンションとなり 奇妙な空間を演出している。 能楽の今春流を彷彿とさせる今春湯もまた ビルの一階にあり 入口に立つまではわからなかった。 江戸川区の銭湯の多くがそうであるように ジャグジーがあり ジェットバスがあり でも湯温は、昔の銭湯に比べると低い 快適性が追求されている。 そんな今春湯で見つけた下町らしさは 親子で入りに来ている兄弟。 兄は小3、弟は小1ぐらい。 ふつうの子どもなら ジャグジー、ジェットバスで遊びまくるはずだが 銭湯には通い慣れているのだろう 湯船のすみで、おとなしくちょこんとつかっている。 弟といっしょになったので いくつか聞いてみたが はにかんで答えなかった。 父はめいっぱい泡立てて 兄の身体を洗っていた。 40前後とおぼしき、その父は かつては相撲取りであったかとおもわせる体格の良さ。 ロビーでは、先に出た 母親と姉二人が男たちが出てくるのを待っていた。 内風呂があたりまえの現代にあって 家族で銭湯を利用している 下町の心意気を感じたひとときであった。 |