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2015年01月20日(火) 
合唱団じゃがいも第41回定期演奏会東京公演
合唱オペラ「森は生きている」
サムイル・マルシャークの戯曲による22場のオペラ

1月18日(日) かめありリリオホール
指揮:鈴木義孝、ピアノ:郷津由紀子

演劇合唱団と言えば、西(京都)に民謡合唱団「篝」あり
北(山形)に合唱団じゃがいもあり。

いわゆるタキシードやドレスを着てクラシックを歌う合唱団とは
ひとくせもふたくせも違う演奏を魅せてくれる。

本作は、作曲家、林光のオペラ「森は生きている」をそのまま使い
加藤直(黒テント)のビビッドな演出で
楽しい合唱ミュージカル(オペラというよりも)となっている。

合唱団じゃがいもと林光との関係は1986年さかのぼる。
宮沢賢治をテーマとする作品を多数、委嘱し
晩年は芸術監督も引き受けていた。

合唱団じゃがいもをリリオホールに連れてきたのも林光で
自らの演奏会企画のひとつとしての東京公演だった。

その林光がが
「宮沢賢治はそろそろ終わりにしたい」と言ったとたんに
自らの人生も終わりにしてしまったのは
むべなるかな。

合唱団じゃがいもの創作力はリリオホールの評価するところとなり
林光亡き後もリリオホールでの演奏会が続けられている。
(来年の公演もすでに決まっている)

今回の「森は生きている」も
生前からの約束だったという。

物語の舞台はロシアの森の中。
大晦日の夜、1月から12月までの精が集まり
たき火を囲んでくる。

そこに、わがままな女王・強欲な継母たちに
春のマツユキ草を摘んでくるよう命じられた
気のよい娘がさまよい込んでくる。

月の精たちの協力で春を呼び起こし
マツユキ草を摘むことのできた娘だったが

女王は「摘んだ場所へ連れて行け」と言い出す。
女王を乗せたそりは雪の中で遭難。
女王はわずかなともを連れただけで
娘と月の精たちと対面する。

オペラなので主要人物たちの台詞は歌になっているが
そのメロディーがかなりむずかしい。
それをキャストは歌いこなす。

女王役、鈴木恵のはちゃめちゃぶりが楽しい。
娘役、鈴木瞳の成長。

この合唱団は、「子じゃが」と言って
団員の子どもたちが成長してキャストを担っている。
そして今回は「森は生きている」をやりたいと
入団した人も多く
団員数は昨年の公演時の1.5倍を超えているだろう。
合唱にも厚みを増している。

アマチュア、それも地方の合唱団であるにもかかわらず
完成度は高い。
新しい文化は地方から生まれる。
そのことを実感した。


画像は合唱団じゃがいも提供。

閲覧数1,075 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2015/01/20 15:34
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