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2015年01月23日(金) 
リマ会議報告会
~2015年パリ合意への道~
1月21日、日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール
主催 Climate Action Network Japan(CAN-Japan)

気候変動(地球温暖化)問題についての国際会議
COP20(第20回気候変動締約国会議)が昨年12月
ペルーのリマで開催されました。

この交渉で何が話し合われたのか
参加したNGOメンバーからの報告が行われました。

1.参加メンバーによる報告

・リマ会議までの経緯(CASA土田道代さん)

京都議定書に参加するEUと、離脱したアメリカで
別々のワーキンググループで行われてきた交渉が
一本化されました。

気温上昇を産業革命から2℃以内に抑えるため
取り組みのレベルを引き上げる交渉が行われています。

現状のままでは、あと30年で2℃上昇に達してしまうことから
向こう15年間の取り組みが重要です。

・国別目標案と削減努力の引き上げ(WWFジャパン小西雅子さん)

これまでは先進国VS途上国の対立がありましたが

緩和(CO2削減)VS適応(対策)
「すべての国」VS「差異ある責任」
事前協議は、すべての国VS先進国だけ

と、3つの対立軸が生まれています。

途上国の中でも、意見が分かれていて
メキシコのように間を取り持つ国も出てきています。

これまでのEUに加えて、アメリカと中国も積極性を見せています。

アメリカが大統領権限で参加できる枠組みへの配慮も
会議の中で生まれています。
中国は、いざ本番の交渉になるとタフネスぶりを見せるのでしょう。

・2015年合意に盛り込まれる要素(elements)(WWFジャパン山岸尚之さん)

>具体的目標を入れるか
>サイクル
  2030年の目標の次をどうするか、話し合われている。
  10年サイクルVS5年サイクルの議論がある。
  
要素をどこまで合意文書に入れられるか
今年1年間交渉が行われることになります。

・REDD+について(CIジャパン西川敦子さん)

自然を回復させる仕組みをつくることで
森林によるCO2吸収増大を図るのがREDD+です。

成果にもとづく資金供与の仕組みをつくることで
途上国の植林を促しています。

2.日本政府へのメッセージ(気候ネットワーク平田仁子さん)

現在国内で35基の石炭火力発電所の建設計画があります。
気候変動への対応で、後々、石炭火力は大問題になることが懸念されます。

新しいエネルギーMIXについて
資源エネルギー庁は早く草案を出してもらいたい。

途上国との対話にはNGOも参加させてもらいたい。

COPのような国際交渉の場で
省庁別に部屋を確保しているのは日本だけです。
縦割りを打破してもらいたい。

3.質疑応答(会場と)

Q:とても難しい話だった。国民の関心を高めるにはどうすればよいのでしょうか。

A:ここにいる参加者に、翻訳してもらいたい。
  今年のCOP21では、京都議定書に続く新しい国際的枠組みが決定されます。
  そういう意味で、とても重要な一年になります。

以上

閲覧数1,318 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2015/01/23 10:26
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