素晴らしいですよね。^^
だからこそお祭りのように終わってしまうのではなく、そのプロセスも含めてしっかりした検証結果を後世に引き継いでほしいと願ってやみません。
7年間の旅を終えて「はやぶさ」が地球へ帰還しました。 とか、わかったようなこと書いてますけど、正直言って話題として目にする機会もなかったので、この段階まで「はやぶさという探査機がある。」ということすら忘れ去っており、twitterではやぶさに関してつぶやく人が多くなってきたので思い出したんですが。(笑) 確かに、個人的にもNECのサイトに載っていた「チームはやぶさの挑戦」に書かれていた内容には感動しましたし、様々な人たちが「はやぶさ」という仲間を可能性が残っている限り地球に帰還させようとするその熱意と努力には、本当に頭が下がる思いでした。 http://www.nec.co.jp/ad/hayabusa/ ただ、一部で言われているように、これを「プロジェクトの運用の記録」としてはやぶさを見た場合、たぶん精神論だけではすまない厳しい見方も残されるのは確かでしょう。 システムの運用は「インシデント(運用の足をひっぱる事象)」にどう対応するかでその質が問われると言っても過言ではありません。 要は、突然お父さんリストラされちゃったよどうしようみたいな事態のことです。(例えが悪くてすいません。^^;) 「家庭」というシステムの正常運用にお父さんの給料は「必須条件」として存在していたのに、それが急になくなっちゃったら、たいていの人は「家庭システム」を正常化するためのあらゆる対策を取ることと思います。 その正常化プロセスをITマネジメントの世界では「インシデント管理」という名称で呼びます。 「はやぶさ」の場合はインシデント管理なんて生易しいものではありませんね。 そもそも想定外の事象が多すぎます。 うちのシステムでこんなこと起こしたら「テストとか検証とかちゃんとやったの!?」とユーザーからの厳しい叱責が飛んでくること請け合いです。 まぁ、はやぶさの場合は「目的」自体が想定外と言ってもいいものなので、そりゃ酷ってもんですね。 そもそも、はやぶさ自体が「小型惑星探査機」ではなくて「技術試験機」ですから、プロジェクトで考えれば「テスト・検証」の一部にあたるということでしょうし。 今、はやぶさが話題になっている理由としては、イオンエンジンの長時間連続稼動、イオンエンジン併用の地球スイングバイ、小惑星からの再離陸など、いくつかの「世界初」と呼ばれることを成し遂げた以上に ①様々な苦難を乗り越えて、それでも地球に帰ってきた。 ②小惑星イトカワ探査の成果であるカプセルを届けるために、はやぶさは大気圏で燃え尽きてしまう。 というあたりに注目が集まっている気がします。 このサイトが最もわかりやすいかなぁ。→ http://drawr.net/show.php?id=1478887 いわゆる「もののあわれ」ってやつかなと。 モノを擬人化して捉えるというのは日本人のお家芸みたいなもんで、そういうメンタリティに漬かるのも嫌いじゃないですが、システム運用者の端っこに位置するものとしては、「はやぶさ」という形がなくなった後での「小型探査機による小惑星探査を通じた地球誕生の謎を探るプロジェクト」の今後を見たいなと思いました。 |