カナロコで現在ホットな議論が続いているのが
野毛山動物園・横浜開港資料館のネーミングライツ導入。
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiidec0…mment15165 まあ、わたくしはこの件に関しては保守派なので、ネーミングライツ導入前に、独自の寄付制度充実など、やることはいくらかあり、名前に企業名を露骨に出すのには抵抗がある。
と、色々考えていたのだが、今日来たメルマガでさらにその思いを強くした。
好きなバンドのCD/DVD/ライブチケットなどが販売されるとメールで教えてくれるサービスを利用しているのだが、そこに
「OVER the MOON/晩秋のジャパンツアー2006 C.C.Lemonホール1」
ん、なんぢゃ、しーしれもんほーる?
渋谷公会堂なのであった。
物知りのウィキペディア君におうかがいをたてると
””2006年9月20日に電通が命名権を取得し、サントリーに命名権を転売した上で「渋谷C.C.Lemonホール」に””
とある。
なんかなー。渋谷公会堂は渋谷公会堂だ。
でも、生まれたときから「渋谷C.C.Lemonホール」がある世代にとっては、すごいライブをここで聞けば、思い出の地として「渋谷C.C.Lemonホール」になってしまうのかなー。
では、横浜港という名前は誰のものなんだろう。
山下公園にもネーミングライツが導入されたら?
パシフィコ横浜とか、もっと導入を先にしたほうが良い施設ってあると思うのだが。
対象となる施設はどんなふうに選択されているのか?
喫茶店やライブハウスでさえ、時の価値が付加された「老舗」の名や建物がなくなるとき、人びとの記憶をざわつかせるというのに、少々「市民共通の記憶」に鈍感ではないか、と思ってしまう。
わたしが記事を書くとしたら、初出のときに「渋谷C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)」として、以後は「渋谷公会堂」と書くだろうなあ。
野毛山動物園や開港資料館にネーミングライツが導入されたとしても、人々はそのままの名でよぶでしょう。