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2014年03月06日(木) 
3月1日、東京・三田の建築会館で
「雨水活用からはじめる水循環」と題した
シンポジウムがありました。

従来、雨水を貯めて、
庭の水遣りや洗車、防火用水などに使うことは
「雨水利用」と、言われてきました。

これを一歩進めて
降った雨をその場で使い切る、あるいは
天や地に返すことで
ゲリラ豪雨に対する備えとする
「雨水活用」を建築学会では提唱しています。

日本の河川や下水道は毎時50mmの降雨に対応できる
と、言われていますが、実はこれは
降った雨の1/2が地下に浸透することが前提になっています。

表土がほぼ100%コンクリートに覆われている都市部では
30mmの雨でも下水道が排水できなくなり
水が道路にあふれ出してしまいます。

加えて、地球温暖化の影響で
毎時50mmを超える降雨も珍しくなくなってきています。

大量に降る雨を貯めて
トイレの流し水、洗濯などの生活用水として
水道に準じるものとして使い切ってしまおう
これによって都市洪水を防ごう
というのが「雨水活用」です。

シンポジウムでは
実際に雨水を洗濯用水につかっている早坂悦子さんから
「雨水は石けんかすが出ないので
使う石けんの量が少なくてすむ」
という報告がありました。

一般には「雨水は汚れている」イメージがありますが
大気中の汚れは、降り始めの2~3mmに含まれていて
あとは純水が降ってくることが知られています。

大西和也さんは、雨水を使っているお宅のタンクから採取した
水に含まれているものを水道水の水質基準で検査したところ
「井戸水であれば『飲料適』となる結果が得られた」と
報告しました。

雨水活用を進めれば
遠くのダムからわざわざ水道水を引いてくる必要がなくなる。
そのことは、まちがいありません。

閲覧数858 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/03/06 15:08
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