3月21日(祝)、IPCC横浜会議・記念シンポジウム 「だめじゃん、地球温暖化。異常気象が日常に!?」 (気候ネットワーク・横浜市資源循環公社主催)が 横浜市中央図書館でひらかれたので 参加してきました(中央図書館も共催)。 IPCC第五次評価報告書第二作業部会会合が 22日から横浜で開催されるのに合わせた催し。 「だめじゃん!」は、もちろん 3・11以降の日本の温暖化対策に向けられています。 国立環境研究所の江守正多さんの基調講演 「今、地球環境はどのような変化の中にあるのか」は IPCC(気候変動問題政府間パネル)は研究機関ではなく 世界で発表されている温暖化問題の論文をレビュー (精査)するところであり、 IPCCが解決策を決めるのではなく 選択肢を提示するに留まる。 主体はあくまで各国政府であり、 私たち国民が決める。 という、とても基本的なことをおさえたうえで ・20世紀半ば以降の世界の平均気温上昇 その95%以上は人が原因 ・地球が寒冷化に向かっていたとしても 温暖化を打ち消すほどではない ・このまま何もしなければ 2100年までに世界の気温は約4℃上昇する ・最大限の努力をしたとしても約1℃上昇する ・産業革命以降今日までに1.6℃上昇している (産業革命以降の上昇を2℃までに抑えなければ 気候変動が爆発的に進むと言われている) ・2℃以内を達成するためには2050年までに 世界全体のCO2排出量を半減する必要がある ・2050年以降はゼロまたはマイナスにする必要がある と、いった情報が提示されました。 講演後の質疑の中で江守さんは 「温暖化問題は、どのような社会に私たちが暮らしたいと考えるか そこにかかっている」 と、発言されていました。 日本では、まだまだ温暖化懐疑説が 根強くはびこっていますが IPCC第五次報告書は 今から最大限の努力をしなければ 子ども・孫の世代に禍根を残す と、言っている。 江守さんはそのことを伝えてくれました。 つづく |