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2014年04月30日(水) 
アメリカから牛肉を輸入することには
BSE(狂牛病)とは別の問題があることが知られています。

東京大学生産技術研究所沖大幹教授らの研究グループによると
牛肉100gをうるのに必要な水の量は約2m3(約2トン)にもなります。

実際に牛が飲む水の量だけでなく
資料となるトウモロコシや小麦などの穀物を育てるのに
水が必要だからです。

沖教授らは、2000年にアメリカから輸入された牛肉に要した水の量は
約95億m3に登るものと試算しています。
とほうもない量の水が、日本に輸出する牛肉のために使われていることがわかります。

ちなみに、
アメリカ大使館の資料によれば
アメリカで最も牧場の数が多いのはテキサス州で
その数は1,330万と
第2位のニュー・イングランド州625万の2倍以上です。

テキサス州の州都オースティンに降る雨の量は年間870mmと、
日本の平均降雨量1750mmのほぼ半分です。

テキサス州は面積が広いため、
地域によっては年間降雨量が1,000mmを超えるところもありますが
500mm前後とオースティンよりもはるかに少ない
日本の3分の1しかないところの方が多いのが実情です。

しかも、2012年からアメリカでは干ばつが続いています。
2012年の干ばつはアメリカ国土の60%以上に及び
水不足・飼料不足で畜産農家が牛を手放したところも
数多くありました。

今年の干ばつでは、
早くも農作物の作付けをあきらめた農家もあることが
報じられています。

地球温暖化(気候変動)がさらに進めば
アメリカの干ばつがさらに新穀になることが予想されます。

TPPにともなう二国間協議では、
牛肉や豚肉の関税引き下げを日本に強くもとめたアメリカですが
実はアメリカ自身、今後牛肉・豚肉の輸出を続けられるかわからない
問題を抱えているのです。

(地球温暖化を否定するアメリカの人たちは
干ばつの影響が深刻になるとは認めないでしょうけどね)

日本の消費者としても
水不足のアメリカから
大量の水を必要とする牛肉を買うことが良いのかどうか
あらためて考えてみる必要があります。

閲覧数1,269 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/04/30 15:10
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