2016年04月30日(土) 

  

水俣病記念館へと登る階段の途中、脇にそれて藪の中に入っていくと
巨大なアコウの木がありました。

 

アコウの木は、寄生種ですが
大きくなると、宿り木を絞め殺してしまうとか。
画像の木からも野生のワイルドさが感じられました。

 

 

水俣病資料館うらの明神海岸。リアス式海岸のため急な坂道、というか、崖。
明神海岸の名前は、江戸時代、山津波で流された明神さんがこのあたりで見つかった。
山人は明神さんを山に連れ帰ろうとしたが、明神さんが動こうとしなかったことから
この地(崖の上)に祀ったことに由来します。

 

明神海岸には漁網のアンカーが残っています。
水俣病が問題になり、明神海岸と恋路島との間に漁網が張られましたが、
間を船が通るようにしたため、汚染された魚も漏れだしたという福一の汚染水対策みたいな話。
それでも、暴落していた漁価が回復したという。
ここでも公害が「風評被害」にされていたことがわかります。

 

エコパーク水俣にある実生(みしょう)の森。
市民参加で種をまき、苗を植えて、水俣の在来種の森が復元されました。

 

 

水銀のヘドロを埋め立ててつくられたエコパーク水俣。
その親水護岸から亀の形をした恋路島を望む。
同じ所から方角を変えると、水俣病公式発見の地も見ることができます。

 

お昼は袋地区のワッパ飯。
天然素材のリユース容器を使用しています。

 

袋地区の海岸で同世代の漁師(水俣病の語り部でもある)杉本肇さんから話を聞きながら磯遊び。
山の地下水が岸や浅瀬で湧いて魚(とりわけチリメン)が集まってくる由。
わき水の周囲にプランクトンが発生し、ちりめんが集まります。今年はワカメが残念な状況。
水俣の海岸は、リアス式で砂浜は少なく、ごろごろ丸石か、岩場が多い。

 

水俣市茂道の佐藤英樹さん甘夏畑を歩きながら水俣病第2次裁判の話を伺いました。
福島の放射能被害が水俣病とおなじように広がっていることが、図らずもわかりました。

 

今年は水俣にも雪が降り、夏みかんが被害を受けたことも聞きました。

 

茂道の漁港にはユーモラスな神さまがいてはりました。

 

 

やうちブラザース杉本実さん(肇さんの弟)の漁船でクルージング。

八代海(不知火海)は、陸と島に囲まれていることから波が穏やかで
台風が接近したときは、鹿児島の錦江湾から大型船やフェリーが避難してくるとのこと。

 

 

夜は、肇さん宅で、海の幸を味わい尽くしました。


閲覧数9,727 カテゴリアルバム 投稿日時2016/04/30 15:27
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