第2章で日本の食料自給率が39%(カロリーベース)しかないことを見ました。 エビ天そばに限れば自給率は20%しかありません。 (農林水産省による試算) 内訳を見れば、 そば21%、エビ5%、 具材のシイタケ54%、かまぼこ56%、刻みネギ86%、 ころもつくる小麦粉13%、卵11%、菜種油0%、 出汁をつくるかつおだし94%、本みりん95%、しょうゆ0%、 と、なっています。 菜種油としょうゆは国内でつくられていますが 原材料となる菜種や大豆が100%輸入品であるため 自給率は0%と、なってしまうのです。 一方、本みりんの原料は国内産のもち米、 かつおだしも国内の港に水揚げされたカツオを使っていることから 高い自給率になっています。 そばは信州産が有名ですが、 生産量で見れば北海道がダントツの第1位です。 南東北、北関東、福井、 そしてなんと鹿児島でも おそばが栽培されています。 (2013年、農林水産省の統計による) おそばやさんには、産地のそば粉を使っていることを お店の看板にしているところもありますが ヤマダさんのような 安くて手軽に食べられるおそばには 安い輸入のそば粉が使われることになります。 そばの輸入先は、圧倒的に中国、そしてアメリカですが 少量ながら東南アジアからも輸入されています。 (2013年、財務省貿易統計による) イラストは農林水産省のもの。 グラフは農林水産省統計、財務省貿易統計から作成 |