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2014年10月09日(木) 
もともとは佛教用語
「人と土(環境)とは一体であって、切り離せない」
という意味でした。

これが明治時代に食養会の提唱する
「地元の食品を食べると身体に良く、
他の地域の食品を食べると身体に良くない」
という説と出会い

「住んでいる土地の季節の野菜(旬のもの)を
食べるのは身体によい」
という意味で使われるようになりました。

「三里四方(二里四方、四里四方ともいう)」も
同じことで
「住んでいるところを中心に三里四方でとれる
旬の野菜を食べなさい」
ということです。

身土不二は、近年、地産地消の
スローガンになっています。

地産地消は、地域生産地域消費の略語で、
地域で生産された野菜や水産物を
その地域で消費することです。

1985年のプラザ合意で
1ドル240円が1ドル120円台にまでになり
1990年の牛肉・オレンジの輸入自由化もあって
小麦・そば・タコなど
安い輸入食材が大量に出回るようになりました。

一方、
1990年代から指摘されていた中国野菜の安全性の問題は
冷凍ギョーザへの農薬混入事件(2007-08年)で
誰の目にも明らかになりました。

地産地消は
国内産の安心安全な野菜が見直されるようになったこともあり
地域おこしを進めたい行政の後押しもあって
近年、広まっています。

環境の観点から見れば、地産地消は
食料輸入のために大量に出されている
CO2を減らすことにつながります。

同時に
水問題にも貢献します。

輸入大豆1カップ(150g)を育てるためには
375Lの水が必要で、
1kgの牛肉を育てるためには
20,600Lの水が必要だからです。

(牛の場合は植物飼料を育てるための水が含まれています)

このように輸入食品をつくるために使われた水は
ヴァーチャル・ウォーター(仮想水)と言われています。

環境省などの計算によれば
2005年、日本に輸入されたヴァーチャル・ウォーターは
約800億m3にもなり
国内で1年間に使用される水の量とほぼ同じです。

地産地消は、ヴァーチャル・ウォーターを減らすことにもつながります。

このほかにも
・農家の収入安定につながる
・野菜の鮮度が良く、栄養価が高い
・地域への愛着がわく
・地域経済の活性化につながる
・地域の伝統的食文化の継承につながる
といったメリットが指摘されています。


ヴァーチャル・ウォーター
http://www.env.go.jp/water/virtual_water/

閲覧数862 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/10/09 08:56
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