ESDステイクホルダーミーティング2016 3月5日(土)JICA横浜で開催。 「持続可能な開発のための教育(ESD)」に関わるNGOが集まり 国の取り組みの状況などを担当者から直接伺いました。 (当日、現場でtwitter発信した登壇者の発言を集めました) 開会に先立って、主催者のNPO開発教育協会(DEAR)代表理事、上條直美さんから次のような挨拶がありました。 「ESDミーティングは3回目。ESDは環境、人権と多様だが、これからの展開を話しあう機会にしたい」 「ESDは、人権、基本的権利。その意思決定にすべての人が参加できるようにするもの」 ○当該省庁の発言 野田昭彦・文部科学省国際統括官付国際統括官補佐 「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」実施計画では、5つの優先行動分野がある。 政策支援、包括的アプローチ、教育者の育成、ユース支援、地域コミュニティだ」 鈴木義光・環境省総合環境政策局環境教育推進室 「ESD推進ネットワークという『憲法』はつくった、あとは解釈(行動)だ。 この後は国とNGOが一緒になって作っていく」 濱野清・文部科学省・国立教育政策研究所教育課程研究センター調査官 「これまでは学習指導要領上に濃淡があった。 教科書に『持続可能な』という言葉が教科書に出てくるのは、小学校0、中学校4,高校18カ所。 このことについては文科省内でも議論を行った」 ○NGOの側からのメッセージ 大野容子・セイブ・ザ・チルドレン 「アジェンダ2030は我々の社会を変革していくためのものだ。日本も含まれる。 『2030年までにできるわけないよね』という意識もかえる必要がある」 栗本敦子・Facilitator's LABO<えふらぼ> 「公正な社会を作るために、どのように変革をするか、それがESD。 日本では人権教育からの流れがある。 民生委員など、すでに地域で人権活動している人を巻き込んでいく必要がある」 ○会場からの質問に答えて 濱野清・国立教育政策研究所教育課程研究センター調査官 「新しい学習指導要領は、ESDの視点を取り入れて、社会とどのような関わりを持つか、 に力点が置かれるようになる」 大野容子・セイブ・ザ・チルドレン 「2030アジェンダ推進会議(仮称)は、誰がステイクホルダーになるか、 誰がステイクホルダーを決めるのか、何も決まっていない。 意思決定の場に市民が参加することはとても大切」 栗本敦子・Facilitator's LABO<えふらぼ> 「ジャーナリズムは、法の不備を補完することもあれば、 ジャーナリズムが人権侵害を行うこともある。 そういう意味で、ジャーナリズムのあり方はとても重要」 ○感じたこと 国は「正式に決まったわけではないから、詳細には話せないのよ」と、言いたげ。 「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」実施計画に 「いつまでに」「誰が」「何を」「するか」「どのように評価するか」 何も書かれていない、単なる方針。 セイブ・ザ・チルドレンがつくったSDGs(持続可能な開発目標)解説本 『私たちが目指す社会』は、カラフルでイラストもかわゆくて 文字は多いかもしれないが 公文書に比べてはるかに見やすい。 |