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2016年03月07日(月) 
ESDステイクホルダーミーティング2016

3月5日(土)JICA横浜で開催。

「持続可能な開発のための教育(ESD)」に関わるNGOが集まり
国の取り組みの状況などを担当者から直接伺いました。
(当日、現場でtwitter発信した登壇者の発言を集めました)

開会に先立って、主催者のNPO開発教育協会(DEAR)代表理事、上條直美さんから次のような挨拶がありました。
「ESDミーティングは3回目。ESDは環境、人権と多様だが、これからの展開を話しあう機会にしたい」
「ESDは、人権、基本的権利。その意思決定にすべての人が参加できるようにするもの」

○当該省庁の発言

野田昭彦・文部科学省国際統括官付国際統括官補佐
「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」実施計画では、5つの優先行動分野がある。
政策支援、包括的アプローチ、教育者の育成、ユース支援、地域コミュニティだ」

鈴木義光・環境省総合環境政策局環境教育推進室
「ESD推進ネットワークという『憲法』はつくった、あとは解釈(行動)だ。
この後は国とNGOが一緒になって作っていく」

濱野清・文部科学省・国立教育政策研究所教育課程研究センター調査官
「これまでは学習指導要領上に濃淡があった。
教科書に『持続可能な』という言葉が教科書に出てくるのは、小学校0、中学校4,高校18カ所。
このことについては文科省内でも議論を行った」


○NGOの側からのメッセージ

大野容子・セイブ・ザ・チルドレン
「アジェンダ2030は我々の社会を変革していくためのものだ。日本も含まれる。
『2030年までにできるわけないよね』という意識もかえる必要がある」

栗本敦子・Facilitator's LABO<えふらぼ>
「公正な社会を作るために、どのように変革をするか、それがESD。
日本では人権教育からの流れがある。
民生委員など、すでに地域で人権活動している人を巻き込んでいく必要がある」


○会場からの質問に答えて

濱野清・国立教育政策研究所教育課程研究センター調査官
「新しい学習指導要領は、ESDの視点を取り入れて、社会とどのような関わりを持つか、
に力点が置かれるようになる」

大野容子・セイブ・ザ・チルドレン
「2030アジェンダ推進会議(仮称)は、誰がステイクホルダーになるか、
誰がステイクホルダーを決めるのか、何も決まっていない。
意思決定の場に市民が参加することはとても大切」

栗本敦子・Facilitator's LABO<えふらぼ>
「ジャーナリズムは、法の不備を補完することもあれば、
ジャーナリズムが人権侵害を行うこともある。
そういう意味で、ジャーナリズムのあり方はとても重要」

○感じたこと
国は「正式に決まったわけではないから、詳細には話せないのよ」と、言いたげ。
「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」実施計画に
「いつまでに」「誰が」「何を」「するか」「どのように評価するか」
何も書かれていない、単なる方針。

セイブ・ザ・チルドレンがつくったSDGs(持続可能な開発目標)解説本
『私たちが目指す社会』は、カラフルでイラストもかわゆくて
文字は多いかもしれないが
公文書に比べてはるかに見やすい。

閲覧数2,013 カテゴリ日記 コメント1 投稿日時2016/03/07 13:32
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