持続可能なまちづくりのための7つの要件については
書籍『環境首都コンテスト』をご覧ください。
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江戸川区が基本計画(後期)(案)についての パブリック・コメントをもとめていましたので 昨日、提出しました。 http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/shisei/entries…01455.html 計画案のレビューにあたっては 環境首都コンテストから得られた 持続可能なまちづくりのための7つの要件を 指標としました。 7つの要件とは 1)人づくり 2)ビジョン 3)戦略 4)環境、経済、社会(社会的公正、地域らしさ)を合わせた施策 5)パートナーシップ 6)行政の総合化 7)だれにもわかる率先例 です。 江戸川区が基本計画(後期)(案)の各施策を これらの指標に照らし合わせてみたところ 1)人づくり 人づくりとはどういうことかわからないらしく 具体策がないに等しい。 まちづくりには合意形成が必要なので 合意形成のスキルを身につける研修の実施を 提案しました。 2)ビジョン 各施策に「江戸川区の10年後の姿」がつけられているのですが 読んでみると、 現在行われていること、 もしくは2,3年後には行われていることであって この施策によって10年後には江戸川区はこんな風になっている という具体的なイメージが 描かれていませんでした。 お役人は、将来像を描くのが本当に苦手なのですね。 福知山市環境基本計画は、 計画が実施されることで福知山市がどのような姿になるのか 具体的に描いているので その内容を紹介しました。 http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/shisei/entries…01455.html 3)戦略 なんの戦略もありませんでしたので 公害のまちから環境首都になった水俣市の戦略を 紹介しました。 基本計画については 施策を実施する主体、期間、実施後の評価軸 を明確にするよう求めました。 環境マネジメントシステムISO14001を取得している 企業・自治体ならばあたりまえの PDCAサイクル(計画>実行>評価>見直し)もなく 各施策がやりっ放しになることが危惧されます。 このため 何らかの環境マネジメントシステム構築をもとめました。 各施策の優先順位も必要です。 4)環境、経済、社会(社会的公正、地域らしさ)を合わせた施策 典型的な縦割り行政でしたので 環境と経済(たとえば環境配慮型産業の育成) 環境と福祉(たとえば高齢者に古着のリメイクをしてもらう) の合わせ技をすると 財源の有効活用にもなることを進言しました。 5)パートナーシップ ボランティアとは市民の自発的な取り組みであることを 江戸川区は理解していませんでした。 区民・市民団体の提案を公開プレゼンテーションで採択し 予算をつける 市民提案制度の導入を提案しました。 6)行政の総合化 自殺防止策について、福祉部局だけでなく経済部局を含めて 対策を検討しようしていることは評価できます。 エコタウンづくりも、環境部局だけでなく 経済部局、都市計画部局を交えて 組織横断的に推進することを提案しました。 7)だれにもわかる率先例 重点施策の項目はありますが 具体的なことが書かれていなかったので 具体的に書くことをもとめました。 以上のことから 江戸川区で持続不可能なまちづくりを進めることは かなり厳しいことが判明しました。 残念なことに こんな江戸川区でも 実家(マンション)を管理しなければならないため 逃げ出すこともできません。 パブコメには 他の自治体の先進事例を盛り込みましたので 少しでも取り入れてほしいです。 |