先に、日本の食料自給率が39%しかないことを見てきました。 (カロリーベース) 残り61%はもちろん輸入です。 そして食料輸入に使われるトラックや船のエンジンからは 二酸化炭素(CO2)が出ています。 ここに興味深いデータがあります。 食料輸入にかかる物理エネルギーを示したものです。 国民1人当たり 日 本 7,093 tkm 韓 国 6,637 tkm アメリカ 2,090 tkm イギリス 3,195 tkm フランス 1,738 tkm ドイツ 2,090 tkm この数字はフード・マイレージ(Food Miles)とも呼ばれ 輸入食材の重量(トン)に輸入相手国までの距離(キロ)を かけてもので、国別の数字を合計して 算出されます。 重量×距離=エネルギー は、物理学の公式です。 「トン・キロ(tkm)」は、日本では 乗物からCO2排出量を計算するときの 原単位(もととなる数字)になっています。 つまり、フード・マイレージの国別比較は そのまま、食料輸入にかかるCO2排出量比較に そのままなってしまうのです。 私たちは、輸入食材を買うことで、知らずに 地球温暖化を進めていることが わかります。 そして、この数字は 「温暖化対策の優等生、日本」を 根本から覆すものです。 農林水産省HPのデータから山田作図 |