東京国際ブックフェア専門セミナー(1) 「知の巨人」が読み解く出版の現在、過去、そして未来 立花隆 7月2日、東京ビッグサイト会議場 従来考えられた「本を読む理由」 ・情報がほしい ・暇つぶし(エンタメ) こうしたニーズは 本以外のツール(ネットやゲーム)に とってかわられてきている。 これから1,2年のうちに 全国の小学校に電子端末が配布される。 小学校ではすでにインターネットを使った 「調べる教育」が行われており 電子端末はその延長。 (キンドルはアダルト・コンテンツで売り上げを伸ばした) 一方、 浮世絵の質感がわかる大型書籍 CGユング直筆・本人の手によるイラスト掲載 は、手にしたときの質感が 電子書籍では再現できない。 こうした稀覯本は生き残る。 (画面には春画が大写しにされていた) 世代から世代へと伝えていくのは紙の本。 本は読む者の心を耕す→教養 本を読むことで、情報処理能力が身に付く 反対に、本を読まないことで脳の劣化が起きる。 今後、本を読む人読まない人での階層分化が起こるだろう。 所感 今後、情報本は電子書籍に移行し ファンの所有欲を満足させるもの 後世に伝えていくものは紙の書籍として残る (紙と電子の棲み分けが起こる) というのが立花隆の見解のようだ。 環境問題の電子書籍をつくるにあたって 小学生にうったえる電子書籍の画面づくりが 重要になってくる というヒントもいただいた。 |