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2014年07月08日(火) 
東京国際ブックフェア専門セミナー(2)

「読書」の極意と掟
筒井康隆レポート
7月5日、東京ビッグサイト会議場

「読書」の極意と掟というタイトルは、
著書「創作の極意と掟」をもじって
主催者が勝手につけたものだと
いきなり不快感をあらわにする
筒井康隆。

前半は、指示されたテーマを語り
後半は、最近の作品を自ら朗読した。

筒井康隆の読書経験は
家にあった世界文学全集に始まるという。

「じぶんの好みが見つかるまでには
何でもいいから読みなさい
(乱読しなさい)」
というのは、わかる

世界文学全集を読みなさいというのは
ちょっと意外だった。

もっとも
戦中派の筒井にとって
疎開させて空襲を免れた全集は
宝物だったに違いない。
戦後はとにかく本がなかったという。

そして
今ではSFはあらゆるジャンルに通底する教養になったと
筒井康隆は言う。

「純文学の大江健三郎までもがSFを書くのですよ」

ひとつのジャンルを読み倒すと
やがては、そのジャンルにも飽きる。

「それで良いのです」と筒井康隆は言う。
「飽きるということは成長の証」
「俺にだって書ける、と思うようになること」

朗読した作品(タイトルは失念)は
作家本人が文中に登場するもので
自らの過去の作品をふり返り
「あの頃は、よくあんなことが書けたものだ」
と、かつてのブラック小説に言及していた。

それだけ、マスコミや言論界の自主規制が
強くなっているということなのだろう。

閲覧数1,272 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/07/08 18:11
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