「Blow by Blow」Jeff Beck、エピック・ソニー とてもクールな演奏で 猛暑の中、愛聴している。 マハビシュヌ・オーケストラのライブをみたジェフ・ベックが 「僕ならもっと分かりやすくできる」 と言ってつくったと言われている。 当時、ジャズの世界でも シンセサイザーやファズ・ベースが取り入れられて マハビシュヌ・オーケストラ(バンド)や ウエザー・レポートなど ジャズからロックへの越境(クロスオーバー)が始まっていた。 ジェフ・ベックの言う「分かりやすく」は ジャズよりもファンキーに、ソウルフルに ということなのだろう。 スティービー・ワンダーも楽曲を提供している。 「ロック・バンドでギターは主役になりえないのか」 という課題に取り組んできたジェフ・ベックは ギターが当たり前に主役をとっているジャズを見て 目からうろこが落ちたに違いない。 そして ジャズからロックへ越境できるのなら ロックからジャズへの越境も可能だと、確信したのだろう。 実際、このアルバムのギターパートを ジャズのギタリストに差し替えたら ジャズアルバムになるに違いない。 言い換えると バックがどうであれ ジェフ・ベックが弾いていればロックになる という一枚。 |