2) 原住民の居住権 マレーシアのサラワク州(ボルネオ島)のジャングルで暮らす原住民は ジャングルを共有地として 家を建てたり 焼き畑農業を行ってきました。 これに対して、 マレーシア政府はジャングルを国有地として プランテーション開発業者に 開発許可を与えました。 このために 開発業者が原住民を追い出して プランテーション開発を行う問題が各地で頻発。 業者と住民が対立しています。 3) 肥料や農薬の問題 国連食糧農業機関(FAO)のホームページには パームヤシの栽培方法が掲載されています。 そこで推奨されている肥料を見ると 硫酸アンモニウム(NH4)2SO4 塩化カリウムKCl が 掲載されています。 http://www.fao.org/docrep/006/t0309e/T0309E04.htm 硫酸アンモニウムは、アンモニア成分が肥料となりますが 硫酸があとに残されることになります。 塩化カリウムはアメリカでは死刑にも使われる 毒薬です。 一方、農薬ですが 原住民の焼き畑農業では 植物の病気が発生しても困らないように 4種の野菜を同時に栽培します。 これに対してプランテーションでは パームヤシ1種の栽培ですので 病気にならないよう消毒を行うことになります。 こうした肥料や消毒のため 作業員はマスクをしなければなりません。 また、肥料や農薬が流れ出し 川だけでなく ボルネオ島沿岸部までも 汚染して問題になっています。 (つづく) |