まるで 映画のひとこまのよう・・・
そういうシーンの登場人物になれるなんてよいなぁ!!!!
「横浜」ってそういう所なんだって語れる伝説になりそうですね。
いろいろあり、もやもやを抱えて またもや野毛。 ベルギービールを飲ませてくれる「Le Temps Perdu(ル・タン・ペルジュ)」に初見参。 古いピアノやカウンターがあって、落ち着く。ステキな女性バーテンダーの方が、ゆったり、明るく接客している。 カウンター席に座り、ぼーっとしていると、扉を開けて、トコトコと70歳は超えているようにみえる女性が入ってきた。 銘柄を言わずとも、ビールがサーブされるところをみると常連の方らしい。 お好みは黒ビールらしく、カウンターの端に座り、おしゃべりを楽しみながら飲んでいる。 いいな、一人で、70を超えても夜、素敵なバーに飲みに来るなんて。 わたしがラムソーダを頼むのを見て「おねえさん、それはなんなの?」と聞かれた。 「サトウキビのお酒ですよ、試されます?」と返すと「いえいえ、わたしは決まったやつでいいの。でもどんなお酒があるのかな、って知りたいなとおもって」とニコニコと話す。 それから、途切れ途切れにコトバを交わして、女性はビールを飲み終わると席を立った。「楽しかったです」と声をかけるとまた、にっこりと笑って扉を開け、帰っていかれた。 しばらくして、わたしはシングルモルトのロックをオーダー。するとバーテンダーの女性から「あ、さきほどの女性から、一杯プレゼントです」と声がかかった。 うーん。参るなー。 かっこいい。 なんとダンディなのだ。 しおれて疲れていた気持ちが、名前も知らない、ほんの20分しか同席しなかった人のおかげで和んでいくのがわかる。 その1杯、大切に飲みました。 さりげなく、恩着せがましくなく、人を喜ばすことってできるのだなー。 そうありたいものだ…。 |